巷では不作だと言われていた今期、確かに話題作はあまりなかったが、秀作、良作はちゃんと揃っていた。書き上げてみて、随分たくさんの作品を視聴していたことに気付いた。そういえば週末はあまり暇がなかったなぁ。春になったことだし、もう少し精選してアニメ視聴以外の活動も充実させていきたいと思う。
◎もういっぽん!
爽やか青春柔道女子アニメ。スポーツアニメってあまり興味をそそらなくて、スラムダンクもブルーロックも見ていないのだが、この作品はいつも次回が楽しみだった。作画は丁寧で動きも迫力があり、登場人物の心理描写も心を通わせる姿も、ライバルの葛藤も全てが物語を盛り上げていた。
◎大雪海のカイナ
愛と勇気と冒険と!ワクワクが止まらない作品だった。まだまだ明かされていない世界観が気になって仕方がない。最初はやや気になっていたPolygpnPicturesのCGが次第に作品に馴染んで特に後半の艦隊や建設者は良い迫力を伝えていた。10月に公開されるという劇場版が楽しみだ。ちなみに作品中で使われている独特のフォントが気になって調べてみたら製品として販売されていた。その名も「東亜重工製フォント『東亜重工』」。ただ、これ2万2千円もするんだわ。
◎シュガーアップル・フェアリーテイル
絵が奇麗、ストーリーに起伏があって飽きない。ファンタジーってこういうのだよね。今後の展開が楽しみな第2クールが夏アニメ枠で放送されるそうなので、期待して待ちたい。
◎転生王女と天才令嬢の魔法革命
「転生」ものが氾濫する中で、「転生」をチートなスキルに繋げなかった秀作だと思う。作画は極上、ストーリー展開も飽きさせなかった。終盤詰め込み過ぎたのと、最終回が「百合」過ぎたのがちょっと残念だった。
◎お兄ちゃんはおしまい!
前半は上質な性教育アニメかと思っていたが、後半はキャッキャウフフの日常系アニメになっていた。作画が異常に上質で、このアニメスタジオのレベルの高さが十分に堪能できた。終わり方があっさりしすぎていて、ま、それが日常系というものなのだろうけど、本当にそれでよかったのか、というのもちょっと引っかかるところだった。
◎REVENGER
必殺仕事人(仕置人)のコンセプトを基に幕末の長崎を舞台とした作品。脚本がニトロプラスということで期待に違わぬ深くしっかりと構成の考えられた作品だった。Youtubeのアニメ解説チャンネルでの考察や解説で時代背景や世界観などがさらに楽しめた。丁寧に作られた作品は深掘りができて良い。
◎異世界おじさん
延期に次ぐ延期で、やっと終わって安心したというのと、心から楽しめる作品に出会えたという喜びがある。正直イメージボードのおじさんビジュアルに最初は引き気味だったのだが、毛嫌いせずに観てよかった。
○便利屋斎藤さん、異世界に行く
現実世界で不遇だった主人公が、異世界で活躍するという最近よく見かける異世界転生もの。結局、ロボット掃除機は回収できないままなのだね。
○お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
現代のお伽噺。ニヤニヤしながら観てられる今期の癒し枠。
○解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ
自分は正当に評価されていない、自分には自分自身もまだ気づいていないスゴイ能力があって、それが生かせる環境にあればみんなに注目されて、慕われて幸せな人生を送ることができるんだ。…なんてことを思っていた時期が私にもありました。
○氷属性男子とクールな同僚女子
ほのぼのオフィスラブコメディー、石川由衣のクールボイスに癒された。作画はずいぶん線が省略されていてアニメ仕様。エンディングとかCMで見られる原作イラストが高品質すぎて、アニメちょっと残念と感じてしまった。
○とんでもスキルで異世界放浪メシ
固有スキルが「ネットスーパー」、従魔が最強のフェンリルという、安心して楽しめる異世界転生コメディー。これは独身サラリーマンにスーパーで買い物して自炊をさせようというイオングループのステマだな。気楽に見られて楽しいほのぼのアニメだ。
○異世界のんびり農家
最初はチート主人公のハーレムアニメのノリだったが、次第に街づくり、外交などシミュレーションゲームの要素が加わり、最後は幸せな生活が描かれるほのぼアニメだった。
○NieR:Automata Ver1.1a
巷ではかなり評価が高いようだが、それほどワクワクしない。というのも、Youtubeで「映画感覚で観るNieR:Automata」という7時間にも及ぶ動画を観てしまっているため、ゲームの流れを知ってしまっており、手書き2Dの作画より3DCGの緻密な描写の方が馴染んでしまっているというのがある。
○UniteUp!
男性アイドル物は毛嫌いしていて観たことが無かったが、最近のCloverWorks作品の完成度の高さに期待して視聴してみた。意外といけるぞ、というのが感想。登場人物の描き方も自然だし作画は良く動きも良い。ステージ上のパフォーマンスは3DCGで、まだCG臭さは目に付くが、きちんと楽器を演奏している指元までCGで動かそうとチャレンジしているところは評価したい。ただ、メディアミックスを意識して抜擢した新人の声の演技がちょっと残念。
○最強陰陽師の異世界転生記
オレサマ最強異世界転生バトルファンタジー。オレサマが最強である処の拠り所を、超越神からのプレゼントとするありがちな設定ではなく、陰陽師の秘術としているところがオリジナリティ。Angelaのオープニング曲が燃える。でも、殺した相手を生き返らせて、無かったことにするのはどうにも納得がいかん。
○スパイ教室
美少女スパイミステリーコメディーとタグ付けすればよいのかな。回数を重ねるにつれて、登場人物の行動の裏にあるトリックが予想できようになってきて、その答え合わせが楽しめた。
○老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます
異世界転生でトンデモ商売を始めるお仕事コメディかと思っていたら、何をどう間違えたのか戦争まで始めてしまった。全てが主人公の思惑通りに進んでしまって、安心と言えば安心ではあるが、ご都合主義で共感できないというのも正直な感想。
△冰剣の魔術師が世界を統べる
ギャグなのか、シリアスなのか、作画の乱れも気になるものの、何だかんだで飽きずに見続けることができた。2期に繋げる気満々の引きだったが、そんなに期待はしていない。
△人間不信の冒険者たちが世界を救うようです
作画のクオリティが低い。放送していた曜日にあまり観るべき作品が無かったので何となく見てしまったが、胸糞悪くならずに見終えられたのが救いかな。
△アルスの巨獣
テンポが良かったので何となく最後まで見てしまったが、戦いが続くだけで謎がほとんど解明されないままだった。俺たちの戦いはこれからだ。