2024年1月3日水曜日

2023年10~12月期アニメ振り返り

 このクールは「葬送のフリーレン」と「薬屋のひとりごと」の2作品が私の中では絶対的覇権だった。この2本を軸に気楽に見られる作品中心に観ていた。どうしても週末に放送が集中する傾向があるので、平日の夜放送の作品は本当に「何となく」観ていた感じもするが、まあそれも運命の引き合わせというものだろう。

◎葬送のフリーレン
 次週が心待ちな作品だった。2クールなのが嬉しい。フリーレンは人が生きる意味は何なのかを考えさせられる素晴らし作品だと思う。それを小難しくせず、旅のエピソードで小出しにしてくるのが良い。新年に続く第2クールは旅物語でなく人間関係ドラマになりそうで、どのように盛り上げてくるのか楽しみだ。

◎薬屋のひとりごと
 科学ミステリィと言えばよいのか、魔法や超文明や奇跡に頼らず、この世の理を読み解いて謎を解くというのは、理系人間には刺さるものがある。舞台は古代中国の花街と後宮イメージしているが、あまり時代考証や舞台設定に拘らずに物語を進めているのが潔い。エンターテイメントとして楽しめる。続く第2クールがどのような話になっていくのかに期待。

◎16bitセンセーション ANOTHER LAYER
 1990年前後と現代を行き来する美少女ゲームクリエイター少女のタイムリープコメディーと言えばよいのかなぁ、PC-9801が一世を風靡したのが私が就職した頃で、私も職場PCでBASICのプログラムとか組んでいた人なのでニヤニヤする場面も多かった。残念ながらゲームはほとんどやらなかったのでその辺りの「熱」はわからない所もあるが、何だか感慨深いものがある…(遠い目)。

○Dr.STONE NEW WORLD(第2クール)
 毎週ワクワクして観ていたのだが、「石化装置」というのが現代の科学を越えた謎アイテムで、原始時代から科学の力で文明を再構築していくという最初のコンセプトが希薄になってしまったのは残念。続編の制作も決定しているらしいが、月へ行くまでいったいどれだけの紆余曲折があるのか、それを何話で納めるのか期待半分不安半分。

○SPY×FAMILY Season2
 楽しく観られた。安定の高品質、家族向けアニメ。緊張感のある話と日常系ほのぼのコメディが交互にやってくる。けれども、安定しすぎていてサザエさんを見ているような、NHKの朝ドラを見ているような、安心感と心地よさはどうなんだろう?

○ひきこまり吸血姫の悶々
 キャラクターが可愛く、作画も良かった。殺されてもしばらくすると生き返るという御都合設定で、戦闘や戦争に明け暮れるストーリーでありながら気持ちが荒(すさ)むこともなく、キャッキャウフフなコメディーにしてしまったのはなかなか秀逸な脚本だったと思う。

○星屑テレパス
 コミュ障主人公が友達を作っていく作品は最近多いのだが、この作品では意固地で人付き合いの下手な瞬(またたき)ちゃんを懐柔していく件(くだり)がグッときた。作画は安定していて可愛いきらら作品、癒された。

○SHY
 ストーリーとしてはまだまだ序盤なのに1クールで一旦中断、続きがあるかどうかも分からない。主人公が少しずつ成長しているのはわかり、思わず応援したくなるが、この調子だと、問題が解決するまでにあと2クールぐらい掛かりそうな調子だ。作画も世界観もなかなかこのみな作品なので、是非続きを見せてほしいものだ。

○聖女の魔力は万能です Season2
 一言でいえば、「異世界転生少女漫画」。ラブファンタジーに異世界転生の味付けをした作品だった。Season2になって、更に少女漫画テイストが増強された。Z世代の女性達はこういうのにときめくのかなぁ。クオリティは安定していたので、週の半ばにリラックスして観るのによかった。

○魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール
 ハリーポッターのような魔法が存在する世界でのサスペンスドラマ。作画は安定しているし、ストーリーも先が気になる良い展開だった。一つ惜しむらくは主人公チセの声がフリー連と同じ種崎敦美で放送曜日がほぼかぶっているので、チセとフリーレンの両方の顔が思い浮かばれて何だか複雑な心境になったこと。

○ダークギャザリング
 月曜日はこれと「SPY×FAMILY」しか観る作品が無かったので、怖い怖いと思いながら2クール見続けてしまった。けれども、ようやく役者が出揃ったところで最終話となってしまった。これを収拾するには少なくともあと2クールは必要だろう。

○デッドマウント・デスプレイ 第2クール
 現代を舞台とした転生死霊バトルファンタージ。キャラクターがそれぞれ個性的で飽きないストーリー展開だった。最後の盛り上がりと結末がそれまでの引きからするとあまりにあっさりしていたかなという感じ。登場人物が出揃ったものの何か新しい世界に到達したわけではない、これは続編に綺麗に繋ぐ舞台がやっと出来上がったということなのだろう。

○ミギとダリ
 サスペンスかと思いきや、シュールなギャグアニメ、けれども最後は「イイハナシダナー…」。突っ込みどころが多すぎて自分の中で整理がつかない。これが新感覚アニメというヤツなんだろうか。

○ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
 転生人生やり直しコメディー、なんだかんだで楽しく見続けることができた。最終話の作画がやけに良かったのだが、最後まで見続けたご褒美ですか?

○冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた
 作画はそれほど高品質ではない、ストーリーにもそれほど盛り上がる要素はない。最終話なんか完全に有るか無いかわからない続編への「引き」回だったのだが、それでもその最終回まで見てしまったのは、娘を持つ父親の性(さが)なのだろう。世の中的にもそういう需要があるんだね。

○豚のレバーは加熱しろ
 11話終了で年末になってしまった。公式サイトによると「次回第12話は、第9話の放送延期に伴う番組編成の都合により、2024年1月以降での放送・配信」とのこと。クオリティーに不安を感じる所は確かにあったものの、ジェスがとにかく可愛いというのが救いだ。なかなか深いテーマが潜んだ物語で、結末が楽しみだ。

○キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~
 プリキュアは長らく見ていなかったが、「オトナプリキュア」というコンセプトが気になって、また、Youtube「赤ペンチャンネル」推しということもあって観ていた。子供のように単純で純粋なだけではダメだというジレンマを何とか無難にまとめたという感じであまり驚きは無かった。作画の乱れも目に付いた。小さなお友達にも大きなお友達にも満足は与えられなかったのではなかろうか。

○暴食のベルセルク
 中二病満載の異世界バトルアニメ、何となく最後まで見てしまったなぁ。作画は微妙で、安上がりに作っているのも見え見えなのだが、構成が上手いのか、キャラクターが魅力的なのか、最終話まで見てしまったなぁ。

○とあるおっさんのVRMMO活動記
 おっさんがVRゲームをしているアニメを眺めるという、何の緊張感もないシチュエーションのアニメだが、それが、ストレスなくぼーっと見られるある意味癒し系の作品だった。特別ドキドキするわけでも感動するわけでもない、けれども切らずに観てしまった。そういうのもあるよね。


★別枠

・ゾンビになるまでにやりたい100のこと
 制作の遅延により残り3話を残して放送枠から外されてしまった「ゾン100」だが、年末に3話一挙放送がおこなわれた。クオリティを落とさないためにやむにやまれず遅延してしまったのを挽回する、力の入った3話だった。打ち切りにすることなく、こういう形でもきちんと作品を仕上げてくれた制作陣に感謝したい。

・アンデッドアンラック(継続中)
 話(設定)が壮大過ぎてなかなか理解がついて行かない、異次元能力バトルストーリー。このまま進むとどんな展開もありそうだ。話が現実離れしているがゆえに夢物語(フィクション)として純粋に楽しめるのが良い。そういう意味ではヒロアカと同じノリなのかも。

・シャングリラ・フロンティア(継続中)
 登場人物がVRゲームの中で無双していくお話なのだが、これって、Youtubeとかでゲーム実況を見ている感覚なのかな。私はゲーム実況はそんなに興味が無くて全然見ないのだが、これが「今風」の楽しみなのだろうか。もっと現実の人物(中の人)同士の絡みがあると盛り上がるのになぁというところが残念に思う。

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