2025年10月4日土曜日

2025年7~9月アニメ振り返り

  今期は前評判の高い作品が多く、観るのが大変だと思っていたが、先入観無しに、面白そうな作品を観ていたら、いつもと同じぐらいのペースで観ることができた。もしかしたら気がつかずスルーしている作品があるかもしれないので、自動録画になっている作品はしばらく消去せずに様子を見ようかな。

◆瑠璃の宝石
 鉱物採集系科学研究アニメ!作品内で描かれる様々な鉱物が現実の100倍ぐらいに誇張されていて、「実際はこんな立派なのは見つからないよなぁ」と思ってしまうのが、少し経験のある年寄りの感想だが、空想ではなく現実の世界に夢を見せてくれるのは良いことだ。大学生二人が巨乳過ぎてちょっと引いてしまうのだが、科学への向き合い方を教えてくれる真面目な良作だった。

◆その着せ替え人形は恋をする Season 2
 大人気作品の第2シーズン、コスプレ嫌いなオタクはいないよね。ストーリーも作画も演出も文句なし、Cloverworksの仕事が冴えている、最高のラブコメ!完璧すぎて語る言葉が無いのですが。

◆薫る花は凛と咲く
 純愛ラブストーリー、若いっていいなぁ。最初は現代版ロミオとジュリエットかと思っていたが、曇ったところが全くない、最高級のダイヤモンドのような作品だった。ストーリーも作画も演出も、全てが引き立て合って文句のつけようがなかった。Cloverworks スゴすぎる。

◆サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと
 とてもすごい能力を持っっているのに、極度のコミュ障のためその力を発揮できない主人公が、あるきっかけで真の力を見せる、という一部では「ぼっち・ざ・ういっち」と呼ばれている作品。数学の能力と魔法という一見繋がりの無さそうな才能を結びつけたところが、物語の展開を豊かにしている。作画の良さもとびきりだ。

◆Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第2クール
 これが科学的か?と問われると、いささか疑問な点もあるが、SFというのは、こういう「本当にあるかもしれない」という夢でワクワクさせてくれる物語だ。23話でスイカが希望を捨てずに7年間たった一人で頑張っている姿に涙が出そうになった。次はいよいよ月へ行くらしい。これまた荒唐無稽な物語だが、楽しませてもらいたい。

◆クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-
 1話だけ見て忘れていたが、ネットでの評判を見て再開した作品。世界観が壮大過ぎて1クールではとても収まらない、まだまだポテンシャルを秘めた作品だ。音楽も作画も良いが話を無理やり進めてしまって様々なことが起こりすぎ、整理がつかない所が残念。続編の制作に期待したい。

◆水属性の魔法使い
 転生者がチートな能力を授かって異世界でのんびり暮らそうと思っているのに、いろいろなことに巻き込まれて波乱万丈の第二の人生が始まるという、よくある展開。中盤から出てくるエルフの娘(200歳!)が、エンディングでくつろいでいるので、もっと話が進むと思ったのだが、物語の本筋にはほとんど関わらないまま最終回になってしまった。これは、続きがまだまだあるということなんだね。

◆怪獣8号 第2期
 怪獣が「災害」として出現する世界、人類の英知でその災害に立ち向かう隊員たち。息詰まるアクション、想像を超える展開、迫力のアクション、最高に燃える怪獣アニメだ。円谷怪獣から50年が経った今の時代の怪獣ドラマとして、実にあるべきものが具現化されているようで嬉しい。

◆ウイッチ・ウオッチ
 主要キャラが出揃って様々なバリエーションのショートストーリーが繰り広げられた第2クール、毎回違った面白さがあって飽きなかった。特にこの作品ならではのお気に入りは、「オタク教師と推し絵師」のオタクあるある話、こういうことがあっけらかんとギャグのネタとして認められるようになったのは、オタク黎明期を知る古参オタクおじさんには感慨ひとしおなのだ。

◆ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される
 いわゆる、シンデレラストーリーだが、それだけではない、主人公も周囲の人物もみんな悩みを抱えて、それに立ち向かって行こうとする、イマドキのお話になっていた。ま、ハッピーエンドは見えていたわけで、それをどう膨らませて行くかが原作・脚本のセンスなのだが、なかなか飽きさせずに見せてくれた。

◆アン・シャーリー
 古典的な少女文学、この旧時代の自立した女性の物語はかつて多くの少女達を笑顔にしたのだろう。作画は安定していて、物語の構成もそれこそ文学作品を読んでいるような心温まるものだった。まさしく「世界名作劇場」が復活した感じだった。NHKにはこういう作品をサポートし続けてほしい。

◆転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期
 魔術を極めた第7王子が無双していく話の第2弾で、絵面やアクションはなかなかにカッコいいのだが、結局は狭い世界でバトルしているだけで大した思想も教訓も感動もない、アクションが目を引くだけの作品だった。おお、スゴイ、パチパチ…それで終わりなのだ。

◆ダンダダン 第2期
 モンゴリアンデスワーム(巨大ミミズ)の話も邪視(忌み子の生霊)の話も面白いのだが、なんだか長い気がする。テンポが悪いというのだろうか。作画はやや粗い所はあるもののアクションは良いし、笑えるところもいろいろあって面白いのだが、何だかハマらない。あ、坂田金太は何だか親近感が持てて好きかも。

◆彼女、お借りします 第4期
 何だかんだで、既に第4期、話の展開が遅すぎると思いつつ、見続けてしまっているのは、キャラクターと作画の良さゆえだろうか。今回も毎回ハラハラさせられながら、二人の関係が一向に進展しない。まあ、そういう作品と腹をくくるしかないのか。

◆ブスに花束を。
 ブスってまだ差別用語リストには入っていないのかな。全国のブスの皆さんに向けたラブコメだ。ただ、声を当てている早見沙織のこれまでの作品のキャラクターがチラチラ脳裏をよぎって、あまり主人公に感情移入はできなかった。どちらかというと、負けヒロインとなる鶯谷の挙動の方が楽しめたという、なんとも中途半端な作品になってしまった。

◆追放者食堂へようこそ!
 勇者パーティーから追放された雑用係が実は最強ストーリーと異世界グルメを組み合わせた、鉄板で面白い設定だ。脚本は赤尾でこ、幼女もショタも巨乳女戦士も出てくる。止め絵がやや多いものの、作画が大きく崩れることは無くバランスが良い。感動するような作品ではないが、ストレスなく単純に楽しめた。

◆自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2nd season
 トンデモ設定の異世界転生ハートフル冒険アニメ。ファンタージ―として深く考えずに楽しむことができたアニメ。1期とテイストは変わっていないので今期も見続けることができた。3期も制作決定ということで、こういうユルイ感じのアニメも一定の人気があるんだなと理解。

◆公女殿下の家庭教師
 登場人物が幼いのと、絵の拙さから、小学校の学芸会を見ている気分だった。それでも最後まで見続けてしまったのは、演ずる少女たちに「ガンバレー」と声援を送ってしまう、知り合いのおじさんの心境だったのだろう。いやいや、ここで下手に動いたら通報されてしまうから息を潜めておこう。


特別枠
◆タコピーの原罪
 テレビ局がテレビの枠を超えてコンテンツ配給会社として挑戦し、これからの時代のアニメの形を見せてくれた。内容的に普通にテレビ放送は難しかっただろうし、突然劇場アニメ映画にするよりも話題性はあったし注目も浴びた。ただそれもアニメが原作の魅力を最大限に引き出したハイクオリティなものになっていたからだ。問題作であり、いろいろ考えさせられる所のある作品だった。

番外編
◆銀河特急 ミルキー☆サブウェイ
 3分半12話の人形劇風3DCGアニメ Youtubeのアニメ情報チャンネルで紹介されていて、ちょっと見てみたらハマってしまって最後まで見てしまった。テンポが良い、笑える、よくできた漫才を見ているような気分だった。かつてディズニージャパンが制作した「ファイアボール」を彷彿とさせる。配信動画時代、こういう作品がもっとあるといいのに、と思う。

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