2023年12月23日土曜日
HELLO WORLD
2023年12月9日土曜日
竜とそばかすの姫
細田守らしい作品ではあったが、感想をとしては、「ストーリーはミュージカルの唐突さ、映像はディズニーアニメの白々しさ」だ。現実パートの高校生たちの学校生活は自然に見えたのだが、電脳空間での出来事はあまりにも都合よく運びすぎてご都合主義な感じが、突然歌いだす「ミュージカルの唐突さ」に感じた。現実世界での物語の解決の流れも何だかしっくりこない。また、細田守お得意の電脳空間の描画がディズニーっぽいのは、監督の目指すCGがこういう方向性だからなのだろうか。何だか「美女と野獣」を観ているようで落ち着かなかった。もっと日本のアニメらしさを出してほしいなと思ってしまった。
2023年10月31日火曜日
化学探偵 Mr.キュリー
化学は得意科目だ。書店でこの「化学探偵」というのを見つけたとき、何かのネタになるかもしれないと思って買ってはみたものの、長らく小説など読んでいなかったのでこれがいつ読めることになるか、と思っていたのだが、2泊3日の出張業務で思いの外待ち時間が多かったものだから、空き時間にせっせと読んだら、ほぼ一冊を読み終えることができた。
ミステリーとして、なかなか楽しく読むことができた。肝心の「化学」の部分はこの巻については高校化学ぐらいの知識で十分できる内容だったので、理系の高3生以上ぐらいであれば問題なく理解できるだろう。ま、ストーリーテラーが(多分文系の)新人女子事務員なので、たとえ化学の知識がそれほど豊富でなくても、拒否感さえ持たなければ、理系ミステリーとして楽しめるだろう。
裏表紙カバー裏に、このシリーズ8巻までありそうなことが書いてある。意外と人気のシリーズなのかもしれない。軽く読めて読後感もスッキリしているので、このシリーズか、著者の別作品でもまた読んでみたい気持ちになった。
あまり明るくない部屋で読んでいたら画数の多い漢字がとても読み辛かった。視力が落ちてメガネの度数が合わなくなっているようだ。読書の時には度数の合ったリーディンググラスも携行するようにしよう。
2023年10月6日金曜日
2023年7~9月期アニメ振り返り
この期は新作の覇権作品というのは無く、人気作品の続編と商品の良作が良いバランスだったように思う。コロナの影響や制作サイドの事情でクールの切れ目がずれた作品もあり、最終話まで到達していないものもあるが、とりあえず今期見続けた作品を挙げて一言ずつコメントを残しておきたい。
◎ホリミヤ -piece-心温まる青春学園日常系作品だった。前クールが殻に閉じこもっていた宮村くんを堀さんが引っ張り出す流れを軸とした心の変化を描く作品だったのが、今回は既に舞台設定が出来上がっている中でほのぼのと高校生とその周囲の何気ないドラマと青春の輝きを綴った眩しい作品になっていた。◎アンデッドガール・マーダーファルス
謎解きが楽しめる作品だった。ルパンやホームズの舞台設定(時代や國)を借りて、日本の人外探偵が活躍する、というのが痛快。古典落語を上手に絡めている辺りが関心するところ。痛快なアクションが楽しめるのも普通の謎解きものにはない魅力だった。
◎シュガーアップル・フェアリーテイル 第2クール
第1クールが、主人公のアンの成長と、妖精のシャルが人間のアンに心を開くまでのストーリーだった。今回はアンの純粋な気持ちが人々を繋げていく流れと、敵妖精との戦いを描くこれまでと違うドキドキ感で見続けさせた。作画も美しく実にフェアリーテイルの世界だった。
◎無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~
相変わらず重厚な世界観と高品質な作画だった。今期は主人公のルーデウスが青年期の心(と身体)の悩みを周囲の人々の関係の中で徐々に克服していく話だった。登場人物のちょっとした表情やしぐさ、風景描写などの演出で表現された心の動きに魅入らされ、まるで映画のようだった。
二人の関係がじれったい、純情ラブコメ。超広角レンズを使ったような独特な背景のパースペクティブや三重さんのモサモサした髪の毛がふわりとなびく様子とか、CGが効果的に作画に活用されているなぁと関心する。私の妻もめがね女なのだが、見ていてドキドキすることは… おや、誰かが来たようだ…
○AIの遺電子
ヒューマノイドが人と共存する世界を通して人間とは何か、心とは何かを考えさせる作品だった。Youtubeの解説動画(あかペンch)で、心理学・哲学的な解説や分析を聞いて、より深く考えさせられた。NHKでやるべきじゃないかと思わせる良作だった。
○贄姫と獣の王
実は2クールだった。前クールではシンデレラストーリーだったのが、今回はもっと大きな古い価値観に囚われない純粋な気持ちで獣の王の苦悩を救っていった。観ていて心が浄化される、サリフィーまじ天使だった。
○スパイ教室 2nd season
第一期が気合が入っていて前評判も高かった割には人気低迷でコケてしまった、原作付きアニメの難しさを突きつけられた作品だった。今期もそれほど話題にはならなかったようだが、がんばって持ち堪えたように思われる。登場人物のキャラがそれぞれ立ちすぎていて、一つの物語としてまとめきれなかったのかな。
○デキる猫は今日も憂鬱
仕事はできるが生活力ゼロのOLが拾った猫にお世話してもらうという、現代のお伽噺だ。風景の画角やカット割りが「好きな子がめがねを忘れた」と似ているのは共通のスタッフがいるのか、作画のツールが共通だからなのか。いつもクールビューティーな役を演じる石川由衣の感情豊かな演技も魅力。
○自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
会話もテレパスもできない無機質の自動販売機の異世界転生物語には、正直不安しかなかったのだが、そういった縛りをファンタジーならではのご都合設定で上手くつじつまを合わせていた。シンプルにダンジョン攻略ストーリーとして楽しめた。
○わたしの幸せな結婚
最初は和風シンデレラストーリーだと思っていたのが、途中から異能バトルになり、終盤では精神干渉ダイブしてしまうという大波乱のストーリー展開だった。ちょっとこちらの心の準備が追いつかなかった。制作が決定した第二期ではサイコパス異能バトルと心得て観ることにしよう。
○彼女、お借りします 第3期
二人の関係が進展しないまま周りに女の子が増えてきて、収拾がつかなくなっているのではなかろうか。女の子はみんな可愛いし、主人公の心のモヤモヤもよくわかるからこそ、いつまでも生殺し状態ではなく、成就(成仏?)させてほしい。
○SYNDUALITY Noir
ゲームを売るため、世界観を視聴者に理解してもらおうという作品なので、物語が完結せず謎を残したまま終わってしまうという、アニメ視聴者泣かせの構成だ。今期ロボアニメがほとんど無かったので、鉄分補給のために観ていた感じかな。
○幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-
「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式スピンオフ作品。サンシャイン!!は観ていて、登場人物は顔なじみだったので、別世界観の作品として文化祭の舞台劇ノリで楽しめた。
◇ダークギャザリング
どうもこれ、2クールものらしい。怖い怖い、このまま見続けて心が病んでしまうんではないかと思うぐらいのレベル。
◇るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
リメイクのようだが、元の作品をほとんど見ていないし、実写映画も話題にはなったものの結局見ずじまいなので、今回のアニメで見ておこうと思った。古さを感じさせることもないし、普通に剣客物として楽しめるストーリーになっている。まだ序盤なので、これからどのように展開していくのだろうか。
◇ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜
制作の遅れで残り3話の放送(配信)スケジュールが決まっていない。いかにも少年漫画なストーリーで単純に楽しめる。作画の崩れもないし動きや演出も良い。つくずく残念。
2023年8月9日水曜日
君たちはどう生きるか
毎日暑い。夏休みが取れたのだが、外での活動は避けたい気温だ。特に何も計画が無いので(無くはないのだが気がのらない)、 最近公開された宮崎駿の劇場アニメ「君たちはどう生きるか」を見に行ってみることにした。この映画は最近には珍しく情報がほとんど目に入ってこない。宮崎氏の最後の作品になるともいわれている映画なので、見ても損はないだろう。この街(市)に1件しかない映画館で上映をしていることを確認して、初回の11:00~の上映を見てきた。200席ある映画館で観客の数は20人ほどだった。
正直なところ、そんなにメッセージ性を感じる内容ではなかった。随所に宮崎駿らしさを感じる点はあったし、これまでの作品のオマージュを感じさせるカットに溢れていたが、冒険活劇の痛快さ・爽快さを感じることはなかったし、結局は、少年が少し成長した過程を幻想物語として描いただけなのだ。メッセージがあるとすれば、「目の前のことでいつまでもくよくよしていないで一歩踏み出して大人になれ」と言っているのだろう。それを深読みしていろいろと語ることはできるかもしれないが、何を乗り越えてどう成長するかは人それぞれだ。巨匠、宮崎駿も歳を取ったなぁと感じた。
2023年7月5日水曜日
2023年4~6月期アニメ振り返り
最後まで観たのは以下の18本、これぐらいだったらそれほど無理した感じは無い。どれも原作知らずに観ているので、新しい発見と驚きがある。昨今の傾向で、きちんと完結せずに終わってしまったり間をおいて次クールへの継続されたりする。きちんと連続12話とか24話で心残りなくスッキリ終結させてほしいものだ。
この歳になってラブコメでこんなにドキドキするとは思わなかった。演出も映像効果もドラマチックだった。また、主題歌の「斜陽」(ヨルシカ)が、数年前、ボカロランキングを席巻していたn-bunaの楽曲そのもので実に心地よかった。
◎【推しの子】
この作品も1クールだったのかと、昨今のアニメ業界の世知辛さを感じた。事前の評判からすると「SPY×FAMILY」並みの期待度と気合だったと思われるのだが、11話のエンディング後に「2期制作決定」と誇らしげに差し込まれるのを素直に喜べなかった。サスペンスとしてストーリーに引き込まれたし、作画は安定の動画工房。登場人物の独白が多いのは原作のテイストなんだろうな。緩急があって楽しめた。2期にも期待大。
◎スキップとローファー
最初、絵柄が雑な気がして観るのをためらっていたが、評判に後押しされて観てみたらなかなかほっこりする作品だった。これが「青春」ってやつだなぁ。みんなが悩みや葛藤を抱えながら、もがきながら成長していく。大人はは押し付けるんではなく支えてやらなければ。
◎天国大魔境
二つの世界(時系列)がどのように絡んでくるのか、ワクワクしながら観ていたが、それがようやく見えてきたところで終わってしまった。この二つの世界が収束する所まで見せてもらいたい。続編(二期)を切望。
◎Dr.STONE NEW WORLD(第3期)
1期ほどの衝撃は無いものの、科学の知識でサバイバルと冒険をしていくスタイルはこの作品ならではの魅力だ。分割2クールで今期の問題の解決の糸口が見えたところでアオズケになってしまった。待とう。
◎山田くんとLv999の恋をする
現代のおとぎ話ラブコメ。二人を応援したくなってしまう。ゲームで結びつく新しい人間関係が自然に描かれていて今どきの若者の話だなぁと、感心した。
何だかよくわからんが、凄まじいパワーを感じるアニメだった。アニメとCGとドット絵が上手く馴染まないまま強引にストーリーを引っ張って行っている。テーマも深いような浅いような、とにかく目が離せない作品だった。あと、OP主題歌が萌えた。AI合成歌唱かと思うほどあざとい歌声だった。
○贄姫と獣の王
事前の評判とか何もないまま、見てみたら飽きずに続けて見られた作品。物語の大筋はありきたりではあるが、キャラクターがそれぞれ立っていて安心して楽しめた。
○機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2
ガンダムはやっぱりSF皮を被った政治アニメなんだなぁ。人間関係と組織の利害が複雑に絡んでいて正直よくわからないまま見ていた部分もあった。ただ、最後はきれいに終結してほっとした。もっとシンプルで楽しめるロボットSFの方が個人的には好き。
○君は放課後インソムニア
純愛×青春、トラウマを抱えて不眠症(インソムニア)になった二人が出会い、前を向いて歩きだす話。イイハナシダナー…
○この素晴らしい世界に爆焔を!
「このすば」の前日譚として、めぐみんとゆんゆんの二人の関係を中心に、ドタバタを楽しむことができた。作画がちょっと残念なところがあるのは、「このすば」シリーズだからということで許容。
○トニカクカワイイ 第2期
新婚ラブコメアニメ。とにかくニヤニヤしながら見ていればよい。物語の根幹にかかわる司ちゃんの正体について、思わせぶりにチラ見させながらばらさない辺りが構成の上手い所。
○魔法使いの嫁 SEASON2
これも分割2クールなのか、続きが放送される頃には全クールの内容を忘れていそう。
○江戸前エルフ
転生と日常系ほのぼのコメディの融合で、独特の世界観が描かれていた。ほのぼの癒し系の作品。
○カワイスギクライシス
ひたすらペットが可愛いというのをドタバタコメディーにした作品。ペットの飼い主からすれば、あるあるの連続だが、我が家に猫がいなかったらきっと見向きもしなかっただろう。
○女神のカフェテラス
ハーレム設定が鼻につく作品だったが、何となく目の保養に。これって結局ギャルゲーのPR動画だったというのが結論。
○デッドマウント・デスプレイ
これも分割2クールだ。特に何が良いというわけではないが、何となく見続けてしまった。続きをぜひ見たいというほどでもない。
○青のオーケストラ
これも2クールかな。NHKらしい、真面目な作品。コスト削減のためか、演奏シーンがCGになるのが何だか残念。
2023年4月8日土曜日
2023年1月~3月期アニメ振り返り
巷では不作だと言われていた今期、確かに話題作はあまりなかったが、秀作、良作はちゃんと揃っていた。書き上げてみて、随分たくさんの作品を視聴していたことに気付いた。そういえば週末はあまり暇がなかったなぁ。春になったことだし、もう少し精選してアニメ視聴以外の活動も充実させていきたいと思う。
◎もういっぽん!
爽やか青春柔道女子アニメ。スポーツアニメってあまり興味をそそらなくて、スラムダンクもブルーロックも見ていないのだが、この作品はいつも次回が楽しみだった。作画は丁寧で動きも迫力があり、登場人物の心理描写も心を通わせる姿も、ライバルの葛藤も全てが物語を盛り上げていた。
◎大雪海のカイナ
愛と勇気と冒険と!ワクワクが止まらない作品だった。まだまだ明かされていない世界観が気になって仕方がない。最初はやや気になっていたPolygpnPicturesのCGが次第に作品に馴染んで特に後半の艦隊や建設者は良い迫力を伝えていた。10月に公開されるという劇場版が楽しみだ。ちなみに作品中で使われている独特のフォントが気になって調べてみたら製品として販売されていた。その名も「東亜重工製フォント『東亜重工』」。ただ、これ2万2千円もするんだわ。
◎シュガーアップル・フェアリーテイル
絵が奇麗、ストーリーに起伏があって飽きない。ファンタジーってこういうのだよね。今後の展開が楽しみな第2クールが夏アニメ枠で放送されるそうなので、期待して待ちたい。
◎転生王女と天才令嬢の魔法革命
「転生」ものが氾濫する中で、「転生」をチートなスキルに繋げなかった秀作だと思う。作画は極上、ストーリー展開も飽きさせなかった。終盤詰め込み過ぎたのと、最終回が「百合」過ぎたのがちょっと残念だった。
◎お兄ちゃんはおしまい!
前半は上質な性教育アニメかと思っていたが、後半はキャッキャウフフの日常系アニメになっていた。作画が異常に上質で、このアニメスタジオのレベルの高さが十分に堪能できた。終わり方があっさりしすぎていて、ま、それが日常系というものなのだろうけど、本当にそれでよかったのか、というのもちょっと引っかかるところだった。
◎REVENGER
必殺仕事人(仕置人)のコンセプトを基に幕末の長崎を舞台とした作品。脚本がニトロプラスということで期待に違わぬ深くしっかりと構成の考えられた作品だった。Youtubeのアニメ解説チャンネルでの考察や解説で時代背景や世界観などがさらに楽しめた。丁寧に作られた作品は深掘りができて良い。
◎異世界おじさん
延期に次ぐ延期で、やっと終わって安心したというのと、心から楽しめる作品に出会えたという喜びがある。正直イメージボードのおじさんビジュアルに最初は引き気味だったのだが、毛嫌いせずに観てよかった。
○便利屋斎藤さん、異世界に行く
現実世界で不遇だった主人公が、異世界で活躍するという最近よく見かける異世界転生もの。結局、ロボット掃除機は回収できないままなのだね。
○お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
現代のお伽噺。ニヤニヤしながら観てられる今期の癒し枠。
○解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ
自分は正当に評価されていない、自分には自分自身もまだ気づいていないスゴイ能力があって、それが生かせる環境にあればみんなに注目されて、慕われて幸せな人生を送ることができるんだ。…なんてことを思っていた時期が私にもありました。
○氷属性男子とクールな同僚女子
ほのぼのオフィスラブコメディー、石川由衣のクールボイスに癒された。作画はずいぶん線が省略されていてアニメ仕様。エンディングとかCMで見られる原作イラストが高品質すぎて、アニメちょっと残念と感じてしまった。
○とんでもスキルで異世界放浪メシ
固有スキルが「ネットスーパー」、従魔が最強のフェンリルという、安心して楽しめる異世界転生コメディー。これは独身サラリーマンにスーパーで買い物して自炊をさせようというイオングループのステマだな。気楽に見られて楽しいほのぼのアニメだ。
○異世界のんびり農家
最初はチート主人公のハーレムアニメのノリだったが、次第に街づくり、外交などシミュレーションゲームの要素が加わり、最後は幸せな生活が描かれるほのぼアニメだった。
○NieR:Automata Ver1.1a
巷ではかなり評価が高いようだが、それほどワクワクしない。というのも、Youtubeで「映画感覚で観るNieR:Automata」という7時間にも及ぶ動画を観てしまっているため、ゲームの流れを知ってしまっており、手書き2Dの作画より3DCGの緻密な描写の方が馴染んでしまっているというのがある。
○UniteUp!
男性アイドル物は毛嫌いしていて観たことが無かったが、最近のCloverWorks作品の完成度の高さに期待して視聴してみた。意外といけるぞ、というのが感想。登場人物の描き方も自然だし作画は良く動きも良い。ステージ上のパフォーマンスは3DCGで、まだCG臭さは目に付くが、きちんと楽器を演奏している指元までCGで動かそうとチャレンジしているところは評価したい。ただ、メディアミックスを意識して抜擢した新人の声の演技がちょっと残念。
○最強陰陽師の異世界転生記
オレサマ最強異世界転生バトルファンタジー。オレサマが最強である処の拠り所を、超越神からのプレゼントとするありがちな設定ではなく、陰陽師の秘術としているところがオリジナリティ。Angelaのオープニング曲が燃える。でも、殺した相手を生き返らせて、無かったことにするのはどうにも納得がいかん。
○スパイ教室
美少女スパイミステリーコメディーとタグ付けすればよいのかな。回数を重ねるにつれて、登場人物の行動の裏にあるトリックが予想できようになってきて、その答え合わせが楽しめた。
○老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます
異世界転生でトンデモ商売を始めるお仕事コメディかと思っていたら、何をどう間違えたのか戦争まで始めてしまった。全てが主人公の思惑通りに進んでしまって、安心と言えば安心ではあるが、ご都合主義で共感できないというのも正直な感想。
△冰剣の魔術師が世界を統べる
ギャグなのか、シリアスなのか、作画の乱れも気になるものの、何だかんだで飽きずに見続けることができた。2期に繋げる気満々の引きだったが、そんなに期待はしていない。
△人間不信の冒険者たちが世界を救うようです
作画のクオリティが低い。放送していた曜日にあまり観るべき作品が無かったので何となく見てしまったが、胸糞悪くならずに見終えられたのが救いかな。
△アルスの巨獣
テンポが良かったので何となく最後まで見てしまったが、戦いが続くだけで謎がほとんど解明されないままだった。俺たちの戦いはこれからだ。
2023年1月2日月曜日
2022年10月~12月期アニメ振り返り
この期は良作が多く、次回を期待しながら一週間待つのが楽しみだった。書き並べてみると、ずいぶんたくさんの作品を見てたんだなぁとあらためて思う。
◎ヤマノススメ Next Summit
富士山登山を果たせなかった主人公が学校生活を通じて友達に支えられながら成長し、リベンジを果たす物語。作画が良く、山は人を成長させてくれるというのを感じさせられる作品だった。
◎ぼっち・ざ・ろっく!
今期のダークホース。主人公ぼっちのコミュ障ぶりが尋常ではなく、コミュ力低い私にはグサグサとくる描写がたくさんあった。けれども、努力は人を裏切らないというのがムネアツだった。
◎アキバ冥途戦争
「萌えと暴力について」というコンセプト、昭和の任侠モノをこんな展開にできるとは夢にも思わなかった。Cygames×P.A.Worksの企画力と実行力にただただ畏れ入った。毎回あっけにとられながら観ていた。
◎Do It Yourself!!
ものづくり系ほのぼのアニメ。主人公の幼馴染のプリンちゃんのツンデレぶりがいじらしく、オープニング映像で一緒に仲良くしている描写にいつ追いつくのかなぁと期待しながら毎回観ていた。
◎SPY×FAMILY
第1クールから少し間が開いての第2クール。完成度の高さは約束されていて、期待感が高すぎた感はある。中盤が短編の寄せ集めでスケールが小さくなってしまった感が否めない。いや、でも十分面白かった。
◎後宮の烏
古代中国の宮廷がモチーフにされていて、どんな話になるのか全く読めなかった。中国時代劇だったら切ってしまうところだったが、幽鬼をめぐるミステリー仕立てになっていて最後まで見続けることができた。
◎転生したら剣でした
フランの可愛さと剣の親馬鹿具合が微笑ましくて思わず「ガンバレ!」と声をかけてしまいそうになる作品だった。これから更にフランが成長していく姿を見てみたい。
〇虫かぶり姫
本好きのお姫様が王子様に気に入られて、王宮の中のいざこざを乗り越えて王子様への思いを強くしていくという、良くも悪くもベタな少女漫画展開。ドロドロしたところが無くてスッキリと楽しめた。
〇チェーンソーマン
地上波・BSで見ることができなかったのでAmazon Primeでの視聴となった。スプラッターで、感受性の若年者には刺激が強すぎるし、フィクションを架空のものとして消化できない年寄りには拒否感が出る、かなり攻めた内容と映像だった。私はもう、後者に近付いていると感じている。
〇新米錬金術師の店舗経営
娘が頑張って仕事をしているのを、少し心配しながら見守っている父親の視点で楽しめる作品だった。魔法の世界でお金の問題を前向きに捉えて、経営戦略をストーリーの軸に持ってきた良作。
〇勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う
ロールプレイングゲームとかほとんどやったことが無いので「ビーストテイマー」という職業?はこの作品で初めて知った。主人公が純粋な人物でストーリーが順調に進んではるが、見方によれば謎の能力でハーレムを拡大していく、けしからん男の話だった。
〇惑星のさみだれ
結局最後まで見てしまった。物語のテンポは悪いし、作画も冴えず、動きも悪い。けれども、見てて辛かったりついていけないと思うようなところが無かったから何となく見てしまったのかなぁ。
〇シャインポスト
途中切れになっていた、最後の3話分が、ずいぶん遅れて放送されて、一応最終回を迎えた。ストーリーの進行に若干強引なところがあってすんなり受け入れられない部分も残ったが、ま、うまく完結してくれた。
◆執筆時点で未終了の作品◆
〇異世界おじさん
新型コロナの影響だとかで、結局また中断している。そんなに大きなテーマを扱っているわけでも無く、謎解きが気になるわけでも無いが、とても楽しめる作品なので、気長に待つことにしよう。
〇機動戦士ガンダム水星の魔女
1クールの最終回がまだ放送されていないが、あと1話で完結するような話でもなさそうだ。「ガンダム」というワードはある意味いろんな呪いが込められているのでその中で、道を踏み外さず、学園ロボットバトルアニメにした手腕は評価したい。
〇アークナイツ 黎明前奏
ゲームの内容をアニメに落とし込んだことが丸わかりの作品で、ゲームをしている人なら楽しめそうな気がする。まだ途中だよね。