今期は2期、3期が安定して質の良い作品を送り出してくれた。声優も「この人がこんな役をやっているんだ」と驚くものがいくつかあった。全体的にクオリティは高かったと思う。
◎メダリスト 第2期
1期が終わって2期予告の辺りでは作画が変わるのではないかとやや不安を覚えていたが、始まってみれば作画もアクションも見事だった。脚本は信頼と実績の花田十輝!盛り上がってきたが、次は2027年の映画なのか、待ち遠しい。
◎葬送のフリーレン 第2期
「誰かの故郷を守る旅」というのがこのクールのテーマのようだ。フリーレンは他の作品とは違う独特の雰囲気を持っていて唯一無二で比較ができない。けれども素晴らしい作品であることは間違いない。1級魔法使い試験の登場人物が要所で活躍してくれるのが嬉しい。次は半年先のようだ。楽しみに待とう。
◎【推しの子】第3期
原作は読んでいないが、実写ドラマは観たので大まかなストーリーはわかっている。その上で、アニメならではの映像と声優の演技でサスペンスを盛り上げている。ただ、ツクヨミの存在が、ストーリーを嘘っぽくしてしまっているのが残念。これは多分原作がそうだからなのだろうが、何だかしっくりこない感じ。ここから更に1クールかけて完結するようだが、まだまだ波乱が待っていそうだ。
◎勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録
勇者、魔王、フェアリーの定義をことごとく塗り替えて、斬新な展開と迫力のアクションで楽しませてくれた。この1クールでは、まだまだプロローグに過ぎない。あと3クールぐらいかけてしっかり話を進めてほしい。
◎お気楽領主の楽しい領地防衛~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~
子ども領主がチート能力と人望と精鋭の取り巻きの力で町(国)を繁栄させていく物語。絵が可愛いらしく、展開もリズムが良く楽しめた。変に続編に繋げようとする終わり方でもなく、好感が持てた。オープニングテーマ-はヒャダイン節全開、楽しい作品だった。
◎姫様“拷問”の時間です 第2期
まさか第2期があるとは思っていなかったが、勢いは衰えずニコニコできた。作画は綺麗だし、沢山の登場人物がそれぞれ生き生きと動いている。タイトルとは裏腹で、思わず突っ込みたくなるところをちゃんとエクスが冷静にツッコんでくれる。きちんとツボを心得た演出だった。
○正反対な君と僕
日5でラブコメってどうなの?って思っていたが、思っていた以上に面白かった。主人公の二人だけでなく、その周囲のいろいろな人物がそれぞれ複雑な思いを抱えながら、前を向いている。そして誰も悪者にしない、なんてハッピーなアニメなんだろう。エンディングの斜めスクロール、どこかで見たような気がするんだが、思い出せない。ところで、ガパチョって誰?
○違国日記
「自分らしく生きる」とはどういうことか、登場人物の様々な行動を通して考えさせられる作品。淡々と時間が流れていく中で、各自がそれぞれ影響を受けながらいろんなことに気付いていく、それが繰り返されるだけだが、生きるって結局そういうことだと気付く。実写映画もあるようなのでそれもそのうち観てみたい。
○ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-(第2期)
ヒロアカのサイドストーリーとして綺麗に終結したと思ったら、Cパートが続編への引きになっていて、ヒロアカ本編を見続けられなかった身としては少々複雑な気分になった。原作がある作品なので、それをねじ曲げるわけにはいかないが、いろんな登場人物を主人公にして、いろんなサイドストーリーを見せてほしいというのが本音だ。
○死亡遊戯で飯を食う
不思議な雰囲気の作品だった。人形のようなキャラクター、主線の薄い平面的な切り絵のような絵、上下が断ち切られた横に長い画面、説明の少ない、会話で進む物語、カウントアップしていく数字。これは、とあるあるいかれた世界の話。人が死んだり、殺したりする残酷なシーンを「防腐処理」によって、ぬいぐるみが壊れて行くような感覚で見せている。前衛芸術作品を見ているようだった。
○シャンピニオンの魔女
前半は黒魔女ルーナの悲しみ、後半は「呪いの子」の悩みを描いた、絵本のようなお話。どんなに強く願っても叶わぬ理(ことわり)に、苦しみながら、それを受け入れて生きていくという、悲しくも純粋な恋物語。
○「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい
追放系と百合ものと悪魔と教会と…あれこれ詰め込んだ作品だが、「私たちの戦いはこれからだ!」エンドでまったくもってスッキリしない。主人公が可愛いから何とか最終話まで見てしまったが、それほど面白くも感動的でもない。唐突にナレーションが流れ、違和感を感じるのだが、小説原作をきちんとアニメに落とし切れていないようにしか思えない。
○綺麗にしてもらえますか。
記憶喪失の主人公の謎が徐々に明かされていくミステリー仕掛けのストーリーかと思っていたら、そんな要素はほぼ無かった。過去のしがらみを一切絡めないようにという設定のようだ。絡んでくる男子高校生との関係も中途半端だし。原作はそこそこの巻数出ているので今後何か進展があるかもしれないのだろうが、アニメは心温まるほのぼのストーリーだった。
○エリスの聖杯
ヨーロッパ中世ミステリーなのだが、亡霊が出てきてしまっては何でもありになってしまう。ファンタジーだ。制作は「葦プロ」懐かしい、ミンキーモモを造っていたスタジオなのだが、未だに現役だったとは。また、主人公コニーの声優が市ノ瀬加那で、時折フェルンのイメージがちらつく。
○ダーウィン事変
これはヒューマンジー、チャーリーの物語ではなく、それを取り巻く様々な思想を持つヒトの抗争を描いた作品だ。ヒューマンジーの存在だけがフィクションでそれ以外の物語の展開は全く現実の世界そのものだ。舞台がアメリカなのも自分にとっては「アメリカだったこんなことがあるかもしれない」というリアリティを想起させる。
○魔術師クノンは見えている
人気声優の早見沙織が主人公の少年クノンの声を当てていて、それが主人公の歯の浮くようなセリフを嫌味に感じさせない所はなかなか秀逸。作画もストーリーも特筆すべきところは無いように感じるが、次にどんな展開が来るのか読めないので、ついつい続けてみてしまった。
○勇者パーティを追い出された器用貧乏
勇者パーティーの雑用係が実は最強だったという、よくあるファンタジー世界の物語。本当は1クール完結の予定が、続編制作が決定したものだから、最終話近くになって新キャラや新設定が出てきてまとまりのない結末になってしまったという雰囲気がプンプンだった。スッキリと完結させてくれ。
○29歳独身中堅冒険者の日常
結婚していない中年(?)男性が幼女を拾って親のように育てるという、割とありがちな筋書きだ。その女の子が冒険者にあこがれているサキュバスというのがこの物語のオリジナリティなのだろう。心温まるほのぼのストーリーだった。
○悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします(再放送)
以前、4話ぐらいで切ってしまった作品だが、2期が開始するとのCMを見て、もう一度きちんと見てみようと思った。やはり4話ぐらいで止めてしまいそうになったが、頑張って見続けたら面白くなってきた。これで、4月からの2期も続けて見られるぞ。

