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2026年6月30日火曜日

2026年4~6月アニメ振り返り

 今回は各曜日それぞに注目作品が分散していて、結果的に全話視聴していたのは12作品といつもより少なかったものの、無理なく観られてちょうど良い本数だったと思う。ただ、気になりながら視聴を逃してしまった作品も少なからずあるので、それはこれからまとめて視聴することになるかもしれない。

 前クールの「勇者刑に処す」で注目したStudioKAIが「スノウボールアース」と「氷の城壁」という全くテイストの異なる2作品を投入してきて、どちらも安心して楽しめる作品に仕上がっていた。他にも作画やストーリー演出のすぐれた作品が多く、満足度は高かった。



◎春夏秋冬代行者春の舞
 ヴァイオレットエバーガーデンと同じ作者によるという、世界観の構築が素晴らしい作品。季節の代行者とその従者の絆の物語で、緻密に組み立てられたストーリーが息を切らさずクライマックスに向けて盛り上がって行く。作画やアクション、演出も美しい。主題歌作曲がOrange Star という、かつてニコニコ動画で活躍していたボカロPなのも懐かしく喜ばしい。


◎とんがり帽子のアトリエ
 魔法を「不思議な訳のわからないもの」ではなく、「仕組みを理解すればだれでも使える技術」と捉えて、それが物理法則として存在する世界の物語を組み立てている。作画はイラスト集を見ているように緻密で繊細、それに躍動感のあるモーションが付く、非常に高品質な作品だ。物語にも惹き込まれる。早く続きが見たい。

〇杖と剣のウィストリア シーズン2
 相変わらずアクションが派手で見応えがある。ウィルがいつまで経っても魔法学院では劣等生で、異端でありながらそれを剣の素質と意地と根性で乗り越えていく熱い物語だ。エルフィーが手の届かない天上世界のお姫様だったのが、手の届くところまで来てしまった。まだまだ苦難と戦いは続く。

Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第3クール
 ラストに大バトルが始まるかと思ったらやけにあっけなく終わってしまった。結局この物語は、石化の謎を解くことではなく、0から知恵と工夫で科学技術を元に文明を築き上げていくというプロセスが面白いのだった。いろいろとツッコミどころはあるものの、エンターテインメントとして楽しめる構成になっていた。原作の発想に最大の賞賛を送りたい。

〇あかね噺
 今どきの女子高生が父親のあだ討ちのため、落語の世界に邁進していく、成長物語。1クールで一区切り綺麗にまとめてくれた。半年後にオンエアされる第2期も楽しみだ。ただ、個人的には桑田佳祐による主題歌は話題性はあるものの、あまり好きにはなれなかった。

氷の城壁
 前クールの日5でやっていた「正反対な君と僕」と同じ原作者の作品のようで、登場人物は違うものの登場人物の考え方やキャラクターのデフォルメのしかたなどが同じだ。それぞれの悩みを抱えながらも青春っていいなぁ、という作品だ。ああ、甘酸っぱい。

上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花
 ほのぼの日常系アニメかと思えば、心理描写の重い百合アニメだった。第1話を見たときにはキャラクターが「ヤマノススメ」?と思ってしまった。その後、毎回作画テイストが大きく変わるものの、作画品質や演出のクオリティは高い、これはこのアニメスタジオの実験作なのではと思わせるような作品に仕上がっていた。実写でも十分に仕上げられそうな内容だからこそ、アニメならではの試みを取り入れてくれるのは良いことだと思う。

スノウボールアース
 現在のアニメのトレンドである「コミュ障の主人公が隠れた才能を発揮してヒーローになる」話を、怪獣・ロボットバトルと地球の全球氷結とミックスした話。CGアニメなのか、CG手書きハイブリッドなのか、若干人物の表情や動きに作り物らしさは感じるものの、安定したクオリティで仕上げている。まだ1エピソードが終わっただけで、今後の展開が楽しみだ。

淡島百景
 第一話で入学してきた女の子が主人公だとばかり思っていたが、そうではなく、ストーリーテラーだった。舞台となっている「淡島歌劇学校」に亡霊のように塗りこめられ、誰もがあえて触れようとしなかった、歴史にかき消されようとしていたモヤモヤを昇華させようと手繰って行く話だった。監督は浅香守生、「カードキャプターさくら」の人だ。年齢を重ねて、いぶし銀のような深い演出が見事だ。

異世界のんびり農家2
 のんびりほっこり枠、いろんなことが順調に進んで行く幸せ物語。私もさっさと仕事をリタイヤして菜園の世話をしながらのんびりと過ごしたいなぁと思うのだった。

悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。Season2
 第1クールの再放送を冬クールに観ていたので、その続きで一続きの話として観ることができた。悪役令嬢というか、極悪王女ものなのだが、「私の知っている筋書きと違う」という部分の謎解きがあまり明確にならず、単なる王国経営物語になってしまっているような気がする。それはそれで面白いと思うのだが、フリージア王国の超能力がご都合主義の取って付けたような設定で物語の深みが欠けているように感じる。

涼宮ハルヒの憂鬱(再放送)
 いにしえの名作の再放送なのだが、あらためて見ると最近のアニメには無い、面白さがある。絵柄が若干古い気もするが、原作の良さに手書きの力強さと声優の演技が光る。これぞセカイ系の傑作と言ってよいだろう。結局ワンクール丸々観てしまった。


2026年4月1日水曜日

2026年1~3月アニメ振り返り

 今期は2期、3期が安定して質の良い作品を送り出してくれた。声優も「この人がこんな役をやっているんだ」と驚くものがいくつかあった。全体的にクオリティは高かったと思う。


◎メダリスト 第2期
 1期が終わって2期予告の辺りでは作画が変わるのではないかとやや不安を覚えていたが、始まってみれば作画もアクションも見事だった。脚本は信頼と実績の花田十輝!盛り上がってきたが、次は2027年の映画なのか、待ち遠しい。

◎葬送のフリーレン 第2期
「誰かの故郷を守る旅」というのがこのクールのテーマのようだ。フリーレンは他の作品とは違う独特の雰囲気を持っていて唯一無二で比較ができない。けれども素晴らしい作品であることは間違いない。1級魔法使い試験の登場人物が要所で活躍してくれるのが嬉しい。次は半年先のようだ。楽しみに待とう。

◎【推しの子】第3期
 原作は読んでいないが、実写ドラマは観たので大まかなストーリーはわかっている。その上で、アニメならではの映像と声優の演技でサスペンスを盛り上げている。ただ、ツクヨミの存在が、ストーリーを嘘っぽくしてしまっているのが残念。これは多分原作がそうだからなのだろうが、何だかしっくりこない感じ。ここから更に1クールかけて完結するようだが、まだまだ波乱が待っていそうだ。


◎勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録
 勇者、魔王、フェアリーの定義をことごとく塗り替えて、斬新な展開と迫力のアクションで楽しませてくれた。この1クールでは、まだまだプロローグに過ぎない。あと3クールぐらいかけてしっかり話を進めてほしい。

◎お気楽領主の楽しい領地防衛~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~
 子ども領主がチート能力と人望と精鋭の取り巻きの力で町(国)を繁栄させていく物語。絵が可愛いらしく、展開もリズムが良く楽しめた。変に続編に繋げようとする終わり方でもなく、好感が持てた。オープニングテーマ-はヒャダイン節全開、楽しい作品だった。

◎姫様“拷問”の時間です 第2期
 まさか第2期があるとは思っていなかったが、勢いは衰えずニコニコできた。作画は綺麗だし、沢山の登場人物がそれぞれ生き生きと動いている。タイトルとは裏腹で、思わず突っ込みたくなるところをちゃんとエクスが冷静にツッコんでくれる。きちんとツボを心得た演出だった。

○正反対な君と僕
 日5でラブコメってどうなの?って思っていたが、思っていた以上に面白かった。主人公の二人だけでなく、その周囲のいろいろな人物がそれぞれ複雑な思いを抱えながら、前を向いている。そして誰も悪者にしない、なんてハッピーなアニメなんだろう。エンディングの斜めスクロール、どこかで見たような気がするんだが、思い出せない。ところで、ガパチョって誰?

○違国日記
 「自分らしく生きる」とはどういうことか、登場人物の様々な行動を通して考えさせられる作品。淡々と時間が流れていく中で、各自がそれぞれ影響を受けながらいろんなことに気付いていく、それが繰り返されるだけだが、生きるって結局そういうことだと気付く。実写映画もあるようなのでそれもそのうち観てみたい。

○ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-(第2期)
 ヒロアカのサイドストーリーとして綺麗に終結したと思ったら、Cパートが続編への引きになっていて、ヒロアカ本編を見続けられなかった身としては少々複雑な気分になった。原作がある作品なので、それをねじ曲げるわけにはいかないが、いろんな登場人物を主人公にして、いろんなサイドストーリーを見せてほしいというのが本音だ。

○死亡遊戯で飯を食う
 不思議な雰囲気の作品だった。人形のようなキャラクター、主線の薄い平面的な切り絵のような絵、上下が断ち切られた横に長い画面、説明の少ない、会話で進む物語、カウントアップしていく数字。これは、とあるあるいかれた世界の話。人が死んだり、殺したりする残酷なシーンを「防腐処理」によって、ぬいぐるみが壊れて行くような感覚で見せている。前衛芸術作品を見ているようだった。

○シャンピニオンの魔女
 前半は黒魔女ルーナの悲しみ、後半は「呪いの子」の悩みを描いた、絵本のようなお話。どんなに強く願っても叶わぬ理(ことわり)に、苦しみながら、それを受け入れて生きていくという、悲しくも純粋な恋物語。

○「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい
 追放系と百合ものと悪魔と教会と…あれこれ詰め込んだ作品だが、「私たちの戦いはこれからだ!」エンドでまったくもってスッキリしない。主人公が可愛いから何とか最終話まで見てしまったが、それほど面白くも感動的でもない。唐突にナレーションが流れ、違和感を感じるのだが、小説原作をきちんとアニメに落とし切れていないようにしか思えない。

○綺麗にしてもらえますか。
 記憶喪失の主人公の謎が徐々に明かされていくミステリー仕掛けのストーリーかと思っていたら、そんな要素はほぼ無かった。過去のしがらみを一切絡めないようにという設定のようだ。絡んでくる男子高校生との関係も中途半端だし。原作はそこそこの巻数出ているので今後何か進展があるかもしれないのだろうが、アニメは心温まるほのぼのストーリーだった。

○エリスの聖杯
 ヨーロッパ中世ミステリーなのだが、亡霊が出てきてしまっては何でもありになってしまう。ファンタジーだ。制作は「葦プロ」懐かしい、ミンキーモモを造っていたスタジオなのだが、未だに現役だったとは。また、主人公コニーの声優が市ノ瀬加那で、時折フェルンのイメージがちらつく。

○ダーウィン事変
 これはヒューマンジー、チャーリーの物語ではなく、それを取り巻く様々な思想を持つヒトの抗争を描いた作品だ。ヒューマンジーの存在だけがフィクションでそれ以外の物語の展開は全く現実の世界そのものだ。舞台がアメリカなのも自分にとっては「アメリカだったこんなことがあるかもしれない」というリアリティを想起させる。

○魔術師クノンは見えている
 人気声優の早見沙織が主人公の少年クノンの声を当てていて、それが主人公の歯の浮くようなセリフを嫌味に感じさせない所はなかなか秀逸。作画もストーリーも特筆すべきところは無いように感じるが、次にどんな展開が来るのか読めないので、ついつい続けてみてしまった。

○勇者パーティを追い出された器用貧乏
 勇者パーティーの雑用係が実は最強だったという、よくあるファンタジー世界の物語。本当は1クール完結の予定が、続編制作が決定したものだから、最終話近くになって新キャラや新設定が出てきてまとまりのない結末になってしまったという雰囲気がプンプンだった。スッキリと完結させてくれ。

○29歳独身中堅冒険者の日常
 結婚していない中年(?)男性が幼女を拾って親のように育てるという、割とありがちな筋書きだ。その女の子が冒険者にあこがれているサキュバスというのがこの物語のオリジナリティなのだろう。心温まるほのぼのストーリーだった。

○悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします(再放送)
 以前、4話ぐらいで切ってしまった作品だが、2期が開始するとのCMを見て、もう一度きちんと見てみようと思った。やはり4話ぐらいで止めてしまいそうになったが、頑張って見続けたら面白くなってきた。これで、4月からの2期も続けて見られるぞ。

2026年1月2日金曜日

2025年10~12月アニメ振り返り

 このシーズン、特別な推し作品というのは無かったが良作は揃っていた。3話~5話ぐらいで見なくなってしまった作品がこの他に数作品あり、巷ではそれなりに評価の高い作品もあるのだが、ま、限られた時間の中ではこれぐらいが適当かな。

 

◎永久のユウグレ
 主人公が機械の身体だった、という展開は「トップをねらえ!2」以来だと思う。それも途中まで、それこそ主人公自身も気付いていなかったという、アッと驚くどんでん返しだった。終盤に種明かしがいろいろと出てくるのだが、それは辻褄合わせで必要なことだったのだろうが、前半の流れから急展開しすぎて前半の物語がかき消えてしまったのが惜しいところ。作画は良いし、深掘りすればいろいろと奥が深い話なのだが、1クールでまとめてしまって、せっかくの舞台設定が十分に生かされないままなのが残念だった。

◎SPY×FAMILY Season 3
 ほのぼのとハードボイルドが交錯するなかなか素晴らしい作品だと思う。もう3期になったのか、主題歌も良いし、作画も高クオリティを保ち続けている。これ、大河ドラマとして延々と続いてくれてもいいぐらいだ。子供からお年寄りまで楽しめる、お奨めできる作品だ。


◎私を喰べたい、ひとでなし
 死にたい少女と、その少女を生かしたい「ひとでなし」の物語。主人公の心の闇が深すぎて、どこに救いがあるのだろうかと心が痛いが、3人の少女の絵面が美しすぎて、頑張って見続けてしまった。

◎最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
 ”撲殺ヒロイン”(実際は殺してはいない)という新しいモデルを打ち立てた、なかなかの意欲作。転生してきたのが主人公ではなく敵(に操られたこじらせ女子)という設定も意表をついていた。第1話でぶっ飛ばされて消えてしまったお嬢様がエンディングに出ずっぱりだったので、これどういうこと?と混乱していたが、終盤になって腑に落ちた。

◎グノーシア
 人狼ゲームをSFアニメにしたらこうなったという作品で、いろいろと設定に疑問なところはあるが、思考ゲームだと思えば納得できる。ストーリーがどうのこうのというよりも、ゲームを岡目八目で眺めている感じが楽しい。人が死んでも、ゲームの中の話だからと割り切れる。こういうアニメのジャンル、なかなか面白いかも。

○SANDA
 サンタクロースが忘れ去られ、若さが異常に貴重なものとして扱われる世界、子供の夢を叶えるサンタの末裔が戦いに巻き込まれていく。アニメーション制作はサイエンスSARU、個性的な作品を世に送り出しているスタジオでなかなかな緊迫感と迫力のアクションが見ものだった。1クールで終了してしまったが、まだ話の途中だよね。

○終末ツーリング
 ポストアポカリプス少女旅行記。多分原作がまだ終了していなくて、ネタバレできないからなのだろうが、世界が破滅してしまった原因や、この主人公たちが何者なのか全く明かされないまま最終回を迎えてしまった。見知った風景がどのように変わってしまったのか、興味をひかれる部分も多々あるのだが、やはりこういうお話はだんだん種が明かされて「ああ、そうだったのかぁ」と思わされるところまできちんと描いてほしいのだ。

○悪食令嬢と狂血公爵
 「変わり者」の女の子がそれを受け入れてくれるイケメン王子様に熱愛されるお話。この作品では主人公の女の子が魔物を食べる、というダンジョン飯のような設定で飽きさせない工夫がされていた。最初に王子様が出てきたので、あとはハラハラせずに安心してみることができた。

○野生のラスボスが現れた!
 自分がプレイしていたゲームの世界に転生した主人公が、ゲームでやり残したことをゲームの中のキャラクタになりきって遂げていくという、異世界転生ものではよくありそうなストーリーなのだが、この世界への転生に違和感を感じる主人公がその謎を少しずつ紐解いていく過程がミステリィテイストで惹き込まれる。1クールかけてでやっと主人公の目指すものが見えてきた。第2期にも期待したい。

○機械じかけのマリー
 トンデモ設定のラブコメ。荒唐無稽すぎるからかえって清々しい。あれこれ考えずにニコニコしながらぼーっと観られるアニメ。沢山アニメを観ている中にこういうのがあってちょうど良い。

○千歳くんはラムネ瓶のなか
 制作上の都合で途中3週ブランクがあったものの、作画が崩れたり話のつじつまが合わなくなったりせず高いクオリティで仕上げられているのが立派。ただ、ストーリー(テーマ)は、「美男美女もそれなりに悩みや葛藤があるんだよ」と、ポエムで語りかけてくる、物語(シナリオ)としてはよくできていると思うが、共感はできない。


○暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが
 最近エルフが悪者として描かれる話が多くなってきた中で、ここではエルフのお姫様が美しく魅力的に描かれている。はぐれ者の主人公だけがダークヒーローとして活躍しているが、一緒に召喚されてきたクラスメイトが置いてきぼりで、集団召喚の設定が上手くいかされていないように思う。続きがあればそのあたりも上手にまとめてくれるのだろうか。

○転生悪女の黒歴史
 中二病あるあると物語の世界の悪役令嬢への転生。難しいことを考えずに単純にコメディーとして楽しめた。女オタクの黒歴史振り返りが楽しい。

○信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!
 やたら長いタイトルの追放系復讐譚。タイトルの『無限ガチャ』というのが、あまり生かされていないというのが率直な感想。最強となった主人公が復讐に燃える筋書きなのだろうが、アニメ化にあたって、主人公が望む残酷な復讐シーンの描写は憚られるものだから、「悪いのは差別で世界じゃない」と、世直しを始める、何だか中途半端な展開になってしまった。

○素材採取家の異世界旅行記
 ファンタジー世界で欲のない主人公がその知恵と能力を生かして周囲を幸せにしていく。よくある筋書きだが、あまり気を張らずにぼんやりと観るのに良い作品だった。他にめぼしい作品が無い曜日に放映されていたので、なんだか最後まで見てしまった。

△無職の英雄 ~別にスキルなんか要らなかったんだが~
 努力は才能に勝るという筋書きなのだろうが、結局無職の主人公も親の才能を受け継いだオールマイティーな最強キャラクターだったという、本末転倒なテーマになってしまって、全く共感も教訓も感じられない、後に何も残らないお話だった。

△味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す
 ずっと作画の品質は低かったが、最終回ぐらいは気合入っているかと思ったら残念な画だった。主人公アレクが追放された元パーティーを見返すくだりは前半で終わってしまって、後半はダンジョンで最強の剣士と戦う話で、ストーリーの一貫性がなく、特に目新しさもないストーリーだったように思う。話は、まだ続きそうな引きではあったが、もういいです。

2025年10月4日土曜日

2025年7~9月アニメ振り返り

  今期は前評判の高い作品が多く、観るのが大変だと思っていたが、先入観無しに、面白そうな作品を観ていたら、いつもと同じぐらいのペースで観ることができた。もしかしたら気がつかずスルーしている作品があるかもしれないので、自動録画になっている作品はしばらく消去せずに様子を見ようかな。

◆瑠璃の宝石
 鉱物採集系科学研究アニメ!作品内で描かれる様々な鉱物が現実の100倍ぐらいに誇張されていて、「実際はこんな立派なのは見つからないよなぁ」と思ってしまうのが、少し経験のある年寄りの感想だが、空想ではなく現実の世界に夢を見せてくれるのは良いことだ。大学生二人が巨乳過ぎてちょっと引いてしまうのだが、科学への向き合い方を教えてくれる真面目な良作だった。

◆その着せ替え人形は恋をする Season 2
 大人気作品の第2シーズン、コスプレ嫌いなオタクはいないよね。ストーリーも作画も演出も文句なし、Cloverworksの仕事が冴えている、最高のラブコメ!完璧すぎて語る言葉が無いのですが。

◆薫る花は凛と咲く
 純愛ラブストーリー、若いっていいなぁ。最初は現代版ロミオとジュリエットかと思っていたが、曇ったところが全くない、最高級のダイヤモンドのような作品だった。ストーリーも作画も演出も、全てが引き立て合って文句のつけようがなかった。Cloverworks スゴすぎる。

◆サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと
 とてもすごい能力を持っっているのに、極度のコミュ障のためその力を発揮できない主人公が、あるきっかけで真の力を見せる、という一部では「ぼっち・ざ・ういっち」と呼ばれている作品。数学の能力と魔法という一見繋がりの無さそうな才能を結びつけたところが、物語の展開を豊かにしている。作画の良さもとびきりだ。

◆Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第2クール
 これが科学的か?と問われると、いささか疑問な点もあるが、SFというのは、こういう「本当にあるかもしれない」という夢でワクワクさせてくれる物語だ。23話でスイカが希望を捨てずに7年間たった一人で頑張っている姿に涙が出そうになった。次はいよいよ月へ行くらしい。これまた荒唐無稽な物語だが、楽しませてもらいたい。

◆クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-
 1話だけ見て忘れていたが、ネットでの評判を見て再開した作品。世界観が壮大過ぎて1クールではとても収まらない、まだまだポテンシャルを秘めた作品だ。音楽も作画も良いが話を無理やり進めてしまって様々なことが起こりすぎ、整理がつかない所が残念。続編の制作に期待したい。

◆水属性の魔法使い
 転生者がチートな能力を授かって異世界でのんびり暮らそうと思っているのに、いろいろなことに巻き込まれて波乱万丈の第二の人生が始まるという、よくある展開。中盤から出てくるエルフの娘(200歳!)が、エンディングでくつろいでいるので、もっと話が進むと思ったのだが、物語の本筋にはほとんど関わらないまま最終回になってしまった。これは、続きがまだまだあるということなんだね。

◆怪獣8号 第2期
 怪獣が「災害」として出現する世界、人類の英知でその災害に立ち向かう隊員たち。息詰まるアクション、想像を超える展開、迫力のアクション、最高に燃える怪獣アニメだ。円谷怪獣から50年が経った今の時代の怪獣ドラマとして、実にあるべきものが具現化されているようで嬉しい。

◆ウイッチ・ウオッチ
 主要キャラが出揃って様々なバリエーションのショートストーリーが繰り広げられた第2クール、毎回違った面白さがあって飽きなかった。特にこの作品ならではのお気に入りは、「オタク教師と推し絵師」のオタクあるある話、こういうことがあっけらかんとギャグのネタとして認められるようになったのは、オタク黎明期を知る古参オタクおじさんには感慨ひとしおなのだ。

◆ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される
 いわゆる、シンデレラストーリーだが、それだけではない、主人公も周囲の人物もみんな悩みを抱えて、それに立ち向かって行こうとする、イマドキのお話になっていた。ま、ハッピーエンドは見えていたわけで、それをどう膨らませて行くかが原作・脚本のセンスなのだが、なかなか飽きさせずに見せてくれた。

◆アン・シャーリー
 古典的な少女文学、この旧時代の自立した女性の物語はかつて多くの少女達を笑顔にしたのだろう。作画は安定していて、物語の構成もそれこそ文学作品を読んでいるような心温まるものだった。まさしく「世界名作劇場」が復活した感じだった。NHKにはこういう作品をサポートし続けてほしい。

◆転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期
 魔術を極めた第7王子が無双していく話の第2弾で、絵面やアクションはなかなかにカッコいいのだが、結局は狭い世界でバトルしているだけで大した思想も教訓も感動もない、アクションが目を引くだけの作品だった。おお、スゴイ、パチパチ…それで終わりなのだ。

◆ダンダダン 第2期
 モンゴリアンデスワーム(巨大ミミズ)の話も邪視(忌み子の生霊)の話も面白いのだが、なんだか長い気がする。テンポが悪いというのだろうか。作画はやや粗い所はあるもののアクションは良いし、笑えるところもいろいろあって面白いのだが、何だかハマらない。あ、坂田金太は何だか親近感が持てて好きかも。

◆彼女、お借りします 第4期
 何だかんだで、既に第4期、話の展開が遅すぎると思いつつ、見続けてしまっているのは、キャラクターと作画の良さゆえだろうか。今回も毎回ハラハラさせられながら、二人の関係が一向に進展しない。まあ、そういう作品と腹をくくるしかないのか。

◆ブスに花束を。
 ブスってまだ差別用語リストには入っていないのかな。全国のブスの皆さんに向けたラブコメだ。ただ、声を当てている早見沙織のこれまでの作品のキャラクターがチラチラ脳裏をよぎって、あまり主人公に感情移入はできなかった。どちらかというと、負けヒロインとなる鶯谷の挙動の方が楽しめたという、なんとも中途半端な作品になってしまった。

◆追放者食堂へようこそ!
 勇者パーティーから追放された雑用係が実は最強ストーリーと異世界グルメを組み合わせた、鉄板で面白い設定だ。脚本は赤尾でこ、幼女もショタも巨乳女戦士も出てくる。止め絵がやや多いものの、作画が大きく崩れることは無くバランスが良い。感動するような作品ではないが、ストレスなく単純に楽しめた。

◆自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2nd season
 トンデモ設定の異世界転生ハートフル冒険アニメ。ファンタージ―として深く考えずに楽しむことができたアニメ。1期とテイストは変わっていないので今期も見続けることができた。3期も制作決定ということで、こういうユルイ感じのアニメも一定の人気があるんだなと理解。

◆公女殿下の家庭教師
 登場人物が幼いのと、絵の拙さから、小学校の学芸会を見ている気分だった。それでも最後まで見続けてしまったのは、演ずる少女たちに「ガンバレー」と声援を送ってしまう、知り合いのおじさんの心境だったのだろう。いやいや、ここで下手に動いたら通報されてしまうから息を潜めておこう。


特別枠
◆タコピーの原罪
 テレビ局がテレビの枠を超えてコンテンツ配給会社として挑戦し、これからの時代のアニメの形を見せてくれた。内容的に普通にテレビ放送は難しかっただろうし、突然劇場アニメ映画にするよりも話題性はあったし注目も浴びた。ただそれもアニメが原作の魅力を最大限に引き出したハイクオリティなものになっていたからだ。問題作であり、いろいろ考えさせられる所のある作品だった。

番外編
◆銀河特急 ミルキー☆サブウェイ
 3分半12話の人形劇風3DCGアニメ Youtubeのアニメ情報チャンネルで紹介されていて、ちょっと見てみたらハマってしまって最後まで見てしまった。テンポが良い、笑える、よくできた漫才を見ているような気分だった。かつてディズニージャパンが制作した「ファイアボール」を彷彿とさせる。配信動画時代、こういう作品がもっとあるといいのに、と思う。

2025年4月6日日曜日

2025年1~3月アニメ振り返り

 書き並べてみると、かなりの本数の作品を見ている。週末に良作が多くあり、時間が足り苦しかった一方、平日は目欲しい作品が少なく、何となく見続けてしまった作品もいくつかある。もう少しペース配分を考えて視聴するように心がけたい。ところで、 今期活躍が目に付いた声優は久野美咲と釘宮理恵、二人ともサブキャラとして個性を発揮していて、この業界に欠かせない声優だ。今後も活躍を期待したい。


◎チ。-地球の運動について-
「チ」というのは最初「地球」のことだと思っていたのだが、いろいろな解釈を経て最終的には「知」について考えさせる作品だとわかった。人は何を信じて生きるのか・死ぬのか、それを考えさせるNHKらしい良質な作品だった。

◎『アオノハコ』
キラキラして切ない青春ストーリー。自分もこんな青春を過ごしてみたかったと、おぢさんは思うのだった。特に2期は蝶野雛の失恋話で、なんだかグッとくるストーリーと映像だった。二期制作も決定したようで、楽しみに待ちたい。

◎全修。
MAPPA制作、アニメーターの夢がこれでもかというほど詰まった作品!アニメ好きな人であればあるほどこの作品に魅入っただろうし、自己投影できて爽快感が全開放されたことだろう。つまり、ナツ子の初恋はルークだったということを自覚し肯定し、その情熱に押されて新しい作品が創られていくという、クリエーター系オタクにとってはなんだか言葉では尽くせないムネアツな作品だった。

◎メダリスト
関係するクリエイターのいろいろな熱い思いを感じることのできた作品だった。登場人物を純粋に応援したくなってしまうのはその熱量がこちらにも伝わるからだろう。モーションキャプチャによるCGスケートシーンもとても自然に効果的に使われていた。いつも応援に来てくれているスケート場管理のおじさんが心情的にまるで自分だった。二期決定はうれしいが、作画が微妙に不安定な感じになってきているような気がするのは私の気のせいだうか。

○悪役令嬢転生おじさん
異世界転生ものも悪役令嬢ものも定番になってしまったが、主人公が55歳、公務員のおじさんでオタク夫婦、娘もオタク、ゲームの中に転生してしまった父を妻と娘がゲームの画面で見守るという一捻りも二捻りも効いた設定で微笑ましく楽しめた。

◎俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-
とにかくカッコイイ。アクションも、音楽も。世界観とか、未回収の謎とか、気にしだしたらいろいろと気になるところはあるのだが、そんなことはどうでもいい。とにかくカッコイイ。それで十分。

サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話
異世界転生というと、女神さまからチートな能力を授かって無双するというのがお決まりなのだが、主人公ウチムラデンノスケはサラリーマン時代の苦労を糧に難問を解決していく。肩書も「海外の駐在員」!シンフォニックな行進曲であるオープニングも、オサレなエンディングもなかなかセンスが良かった。

○花は咲く、修羅の如く
以前、放送部に関わっていたことがあるので、部活を軸に青春を駆け抜ける人物の姿がリアルに響いてきた。さすがは「響けユーフォニアム」の作者だ。ただ、これ、もっと長い話の最初の部分だけだよね。登場人物の背景がようやくわかってこれから本題に入る所での終了、あと2クールは欲しいところ。声優スゴイというのをまざまざと見せつけられた。

○Dr.STONE SCIENCE FUTURE
このクールは科学フロンティアというより、戦略対決ストーリーだった。ストーリーのテンポを上げるためにか、人間の活躍が規格外過ぎて、科学の皮を被った超人対決になってしまっている。でもそれがSFというものだ。観ていてワクワクする。続きは1クール空けて7月からとのこと。これも期待しよう。

○ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います
オープニング詐欺も甚だしいのだが、本編を別物と考えれば一つの短編作品として綺麗にまとまっている。さすがCloverworks、懐が深い。主人公がダンジョンマスターを討伐する目的が残業回避、というのがこの物語の全てで潔い。楽しませてもらったが、オープニングのストーリーも作品として是非制作して欲しいところ。

○もめんたりー・リリィ
GoHandsによるSF美少女バトルファンタジー。このスタジオは「好きな子がめがねを忘れた」でその独特なCG作画が印象に残っているが、今回はそれがさらにパワーアップした。物語の世界観や謎解きにも惹き付けられた。CGを上手に取り込んだ、今後も注目のアニメスタジオだ。

○Re:ゼロから始める異世界生活3rd season
2月になって、やっと反撃編が始まった。これまでの積み重ねがあるから、多くの登場人物が出て来ても、それらの行動原理が無理なく理解できる。作画もアクションも良いので魅入ってしまい。ストーリーも爽快だ。前クールでかなり鬱屈していたのでようやく気持ちよく楽しむことができた。

○アラフォー男の異世界通販
異世界転生して、授かったチート能力が通販スキルという、これもどこかで見た設定だ。話がうまく進み過ぎて、ファンタジーとしてのんびり観るには良いが、特に感動もない。作画もかなりチープで設定や展開もご都合主義。それでもなぜか最後まで見続けてしまった。主題歌はストーリーに似つかわずやけにカッコよかった。

空色ユーティリティ
若い女の子がおじさん趣味を楽しむアニメをおじさんが愉しむ、というよくあるパターン。だが、作画は安定しており、ストーリーにも無理が無く、気持ちがほっこりするなかなかの良作だった。

○没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた
少年が魔法のスキルを鍛え、魔獣や才能のある者(ほぼ美少女)を味方につけて理想の国を建国していくという、どこかで聞いたような話。流血するような深刻な事態にならずに圧倒的な力を背景に平和的に制圧を進めていくので気楽に観ることができた。でも、もうおなかいっぱい。

○マジック・メイカー ~異世界魔法の作り方~
転生した世界には魔法が無かった、そこで魔法を見つけ開発することに邁進することになった、ところが実は転生したのはその世界の、かつて滅んだ魔法が使える種族でした。魔法が使えることでその世界の救世主として活躍する未来が開けた、という話。よくあるチート転生者無双と毛色の異なる作品で、楽しめた。

△不遇職【鑑定士】が実は最強だった
不遇で仲間外れにされた冒険者が女神さまに助けられてハーレムを作って無双するという、ありがちなお話。まだ旅の目的は半分しか達成してないし。

△外れスキル《木の実マスター》 ~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について~
俺たちの戦いはこれからだ!取り立ててパッとする所がないアニメだったが、何となく見てしまった。2期があっても特に観ようという気にはなれない。

△いずれ最強の錬金術師?
異世界に転生した主人公が沢山の女の子を従えて魔法や技術を極め、その世界の人々に認められていくという、同じような話が多すぎて、どれが何の話なのか、混乱している。おまけに、話は完結せずに途切れてしまっている。何だか安直で食傷気味だ。

△戦隊レッド 異世界で冒険者になる
異世界ものと戦隊ヒーローをMIXしたという着眼点は良いのだが、シリアスなのかギャグなのかどっちつかずで、結局中途半端な印象が残ってしまった。もっと上手い構成の仕方があったのではないかと思うのだが、特に最終話はいろいろ詰め込み過ぎてどっちの方向に話が向かっているのかわからなくなってしまった。

△SAKAMOTO DAYS
いろいろと残念なアニメ。作画は稚拙だし、アクションも話の流れも今一つ納得できない。原作を知らないので何とも言えないが制作の力不足を感じる。分割2クールだそうで、突然終わってしまったが、次クールは見ないかもしれない。

わたしの幸せな結婚 第二期
 最終話となる26話(3月31日放送予定)が、制作上の都合で放送延期される。25話が一週遅れとなったので、それに伴うものだろうが、作品のクオリティはあまり落ちているように見えないので、制作側としては頑張っているんだと思う。いろいろな事情はあると思うが、きちんと納得する形で完結して欲しい。

×天久鷹央の推理カルテ
 後半になって声優によるスペシャル特番が増えてきた。作画もどんどん崩れて、「これ誰?」というレベルにまでなりつつある。残念ながら今期の失敗アニメと言わざるを得ないだろう。


◆継続中

Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。
追放者実は最強アニメ。職業がら、先生がかつての教え子に慕われるのは微笑ましい。ダンジョン攻略を配信して人気になるというのはYoutuber人気を取り入れた新しい発想だ。ただ、命を懸けてダンジョンに入る目的が、スキルアップと夢を叶えるためという軽さがちょっと物足りない。

薬屋のひとりごと 第2期
中華ミステリーとして実によく作られている。主題歌から作画、ストーリー展開、演出、そしてYoutubeのオマケ動画動画まで、制作側の並々ならぬ気概が感じられ、不安になる要素が無い。連続2クールで、後半が4月から続けて放送される。いろいろと謎が明かされるようで楽しみだ。

2025年2月1日土曜日

Gundam GQuuuuuuX

 私に似て立派なオタクに育ってしまった娘が電話で「ジークゥゥゥゥァクス観た?」と訊いてきた。スタジオカラーが制作に携わった最新のガンダムで、テレビ放送が始まったら観ようと思っていたのだが、最近ネットで流れているのが映画の話のようで、あれ?って思っていたところだった。映画館が一つしかないこの街でも上映しているということだったので観に行ってみた。朝9:50~の上映回に行ったが、観客は20名あまり、親子連れと成人が中心で、中・高校生や老人は居ない感じ。今日は2月の1日なのでファーストデー料金、\1,300だった。

 どうもネタバレ厳禁の雰囲気なので、具体的な内容については記さないが、娘が「ファーストガンダム観た?」と訊いてきた意味が分かった。この映画はこの作品とファーストガンダムの世界線の繋がり、そしてこの舞台の世界観を刷り込むための作品だった。主人公のショートカットの子、女の子だったのね。男の子のような気がしていた。それぐらいの注目度だったのだが、この映画でテレビ放送がさらに楽しみになった。

 入場時に手渡された冊子はDESIGN WORKS だそうで、設定資料集の簡易版といった感じ。しかし、カラーでしっかりした造りだ。コミケとかで売っていたらこの冊子だけでも\1,300で買ってしまいそうなクオリティだ。まず、映画で儲けようというのではなく、テレビ放映で視聴率をとるための先行投資ということなのかなぁ。

2025年1月5日日曜日

2024年10~12月アニメ振り返り

 今期は完走した作品がいつもよりやや少なかったような気がする。仕事のイベントや身内の厄介ごとがあって中断した期間に、どうしても見たい作品以外は視聴を止めてしまった。スゴイ注目作は無かったが観ているうちに、あ、こういうの好き、と自覚できる作品がいくつかあった。アニメにはアニメらしくあってほしい。単なるラノベを動画にしたものとか ××記念作品とかではなく、きちんと伝えたいことを絵と動きと物語で感じさせてほしい。そういう意味ではアニメらしい良作を見ることができたクールだったと思う。

◎戦国妖狐千魔混沌編
 時代劇バトルファンタジー!世直し姉弟編 の主人公が脇役に、敵役だった子が主人公となり、生きる意味、戦う意味について悩みながら成長していく壮大な物語だった。水上悟志の原作も当然良いのだろうが、脚本の花田十輝は今ノリに乗っているライターだ。今年放送されたシナリオは100を超えているらしい。最近、話の途中で終わってしまうアニメが多い中で、きちんと最初から最後まで物語を描き完結した、アニメのあるべき姿を体現してくれた作品だと思う、ありがとう。

◎ダンダダン
 え?これが最終回?「2期制作決定」とはあるが、こんな中途半端なところでインターバルを開けないでくれ、何なら前回を1期最終回としてくれ。今期最も熱量の高かったアニメで、作画で不安になる場面も若干あったが、予想を超える展開とアクションでずっと惹き付けてくれた。2期はよはよ。

◎メカウデ
 異世界(異次元)の機械生命体との戦いと友情、結局悪いのは傲慢な心を持った人間、という、少年漫画でよくありそうな設定とストーリーを迫力ある作画と澤野弘之の壮大な音楽で感動的に仕上げてきた、実にSFアニメらしい作品だった。こういうアニメは毎シーズン欲しいな。

○2.5次元のリリサ
 コスプレスポコン!アニメで、なかなか熱い展開だったが、終盤になってこのアニメオタクたちの出自をえぐるようなストーリー展開になってストーリーに厚みが増した。鈍感系主人公が恋に無関心なのもきちんと理由がありそうだとわかり、またそれを乗り越えて人間として成長する姿を描いていてよかった。

○ネガポジアングラー
 もっと釣りを楽しむアニメかと思っていたが、ダメ人間が釣り好きな人々と関わるうちに少し前向きになっていくという話だった。女の子はヒロインではなく、ただ釣りが人生の変わり者で、本筋はヒロとタカアキの物語だ。釣りの描写はリアルでずいぶん力が入っていたが、そこが本筋でないというある意味スゴイアニメだった。

○妻、小学生になる。
 妻が死んで10年後に小学生として現れるというストーリーをコメディーではなくシリアスに、夫婦、親子の関係はどうして築かれるものなのかと、家族関係の本質をしっかりと考えさせられた、なかなかの力作だった。パーソナリティーというのは姿かたちではないというのを作画や演出で表現できるアニメスタジオの実力も実感できた。

○転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期
 自分が最強になるのではなく、チートな能力で従えた最強の部下の活躍で勝ち上がっていくという、ある意味経営戦略ストーリーだ。部下の力を引き出すためにはリーダーの人望が無ければならないという、本質的なところもきちんと筋が通っている。こういう話はとかく会話が中心になってしまって絵が映えないのだが、周りの人物の活躍を上手く魅せて痛快な物語だった。

○株式会社マジルミエ
 魔法少女を会社業務として捉えたのが新しい視点で、物語のテンポがよく、魔法少女の活躍が楽しみだった。このクールは主人公成長としてスッキリまとめられていた。この世界観での物語の展開はいろいろと期待できそうで、制作が決定したという2期も楽しみだ。

○歴史に残る悪女になるぞ
 最終回の「そんなの私が望む"悪女"じゃない!」というセリフがこの物語の本質なのだろう。転生したからには自分が憧れていたカッコイイ女性になりたい、と、新しい人生を演じる主人公。けれど結局、この子は一人で国外追放されて何がしたいのかがよくわからない。

・君は冥土様。
 元殺し屋がメイドとして押し掛けてくるという、現実にはあり得ない設定がファンタジーなのだが、そこさえ受け入れてしまえば、無自覚押しかけ女房ものとしてなかなか面白いラブコメだった。だが、設定(世界観?)がありえなさ過ぎて、今一つ物語に入り込めなかったのが残念。作画は安定していて良かったんだけどな。

・魔法使いになれなかった女の子の話
 パステルカラーの絵本のような魔法世界ファンタジー。作画枚数は少ないがそれぞれのカットが絵本の1ページのようでほのぼのと楽しむことができた。最後の引きが、物語の続きを予感させるが、原作小説があるという訳ではなさそうだ。上手くいけば続編も…ということなのだろうが、制作側の思惑でひっかきまわすのではなく、それこそ、絵本のシリーズにでもしてほしい。

・パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき
 ヒロインのナルセイナが元気で可愛い。ただそれだけで1クール完走してしまった。ストーリーは凡庸で作画もいろいろと気になる所があったが、ヒロインだけは常に可愛く元気にふるまっていた。そんなアニメがあってもいいさ。

・ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII
 ゲームとはいえ、女の子たちが銃で殺しあう、何とも殺伐とした世界だ。バトルゲームに馴染んでいる人たちには違和感はないのかもしれないが、ゲームをほとんどやらない私には正直、救いを見いだせないストーリーだった。


※まだ途中で評価が定まらない作品

○チ。 ―地球の運動について―
 NHKらしい歴史科学アニメ。拷問シーンとかは刺激が強すぎて小学生には見せられない。しかし、過去にはこんな理不尽なことも実際にあったわけだし、現在でも地球上のどこかではこれに類するようなことがきっと行われているのだろう。過去を、現実をきちんと直視することの困難さと、真理の追及に勇気が必要なことを教えてくれる。

○アオのハコ
 爽やか青春ストーリー。部活に打ち込む高校生の、部活と恋愛だけではないリアルな学校生活の様々な営みを丁寧に描き出している。自分の高校生時代を振り返ると、いろいろと大変なこともあって早く大人になって独り立ちしたいと思っていたが、今にして思えば、様々な可能性が広がっていてどんな方向にでも進むことができた、かけがえのない年代だったなぁと懐かしく羨ましく、そして少しの後悔も湧き上がってしまう、そんな作品だ。

○るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱
 人気漫画・アニメのリメイク作品。前作をほとんど見ていないので、オリジナル作品として楽しめた。時代劇なので、特に古さは感じられないところが良いセレクトだったと思う。あと1クールぐらい続くようで、だんだん盛り上がってきたところ。

○「Re:ゼロから始める異世界生活」3rd season
 観るのに勇気が要るグロい場面もあるのだが、それを乗り越えて何度も失敗しながら完走ルートを切り拓いていくのがこの作品のスタイルだ。今回も観ていて辛い場面がいくつもあるが、やっと反撃が始まったと思ったところで過去回の再放送が続いている。速くスッキリさせてくれ。

2024年10月5日土曜日

2024年7~9月アニメ 振り返り

 このクールは気になるアニメが週末に集中しすぎていて、土日にアニメを見る時間が多くなりすぎた感がある。もっとバランスよく良作が各曜日にばらけていると良いのだが。


◎杖と剣のウィストリア
 今季最高に熱いバトルファンタジー!逆境にある主人公が唯一つの熱い思いに従って努力し夢を追い続ける。ライバルたちも主人公の一途な思いとそれが形になっていく様を見て心を開き、仲間になっていく。対立の象徴だと思っていた杖と剣が一つになって最強の力を顕現する。ああ、熱いなぁ、これが少年漫画だよなぁ!!!

◎負けヒロインが多すぎる!
 学園ラブコメの皮を被った青春群像劇。キャラクターが生き生きと動いているし、主人公の温水(ぬくみず)も万能なできるヤツでもなく、悩みや葛藤を抱えているけれども、負けヒロインたちと共に成長している。それぞれのキャラクターが魅力的でそのひたむきな姿が美しい。


◎逃げ上手の若君
 時代物をこんなに現代風にエンターテイメントに仕上げてくることができるとは、さすがの原作とCloverWorksの仕事だ。最近、中世ヨーロッパ風の世界の異世界ものが氾濫しているのだが、日本の時代劇要素を取り入れると面白いものができるのになぁとかねがね思っていた。それを私の期待をはるかに上回るクオリティーで作品に仕上げている。続き、はよはよ。

◎戦国妖狐 千魔混沌編
 まさか、第1クールの敵の小僧が第2クールの主人公になるとは思いもしなかった。時代劇怪異ファンタジー、次々と新しい展開になって先が読めない。王道少年漫画でワクワクする。

◎時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
 上坂すみれがロシア語話せるというのはずいぶん前に何かで読んだことがあるが、それがこの伏線だったとは。ネットではアーリャのロシア語が本物じゃないとディスられているようだが、ロシア語吹替をしているわけではないのだから筋違いの批判だと思う。スカートが短すぎるのが目の毒だったが、なかなか楽しめる学園ドラマだった。二期も楽しみだ。

◎NieR:Automata Ver1.1a 第2クール
 第1クールは知っている筋書きばかりで、期待していたほどではなかったというのが正直な所だったが、第2クールはアンドロイドが戦う世界の謎解きになっていて、重い話ではあるがその奥深い世界観に惹き付けられた。さすが世界的に人気のゲームだと納得させられるストーリーだった。

◎【推しの子】第2期
 東京ブレイド編は劇中劇を題材で、正直期待していなかったのだが、にこれほど盛り上げてくれるとは良い意味で期待を裏切られた。さすが人気の原作と実力のあるアニメスタジオ「動画工房」。唯一、主題歌(オープニング)が自分にとってはピンとこないな。エンディングの方は作品の雰囲気に合っていて良い。

○2.5次元の誘惑
 コスプレをテーマとしたスポコンアニメ。どうも2クールありそうだ。エロゲ(?)のヒロインに純粋無垢に傾倒してコスプレまで始めてしまったヒロインという、2次元オタクからすると理想の女の子を中心としたムネアツなストーリー。話がいろいろと都合よすぎる嫌いはあるが、何か観ていて気持ちが良い。リリサの一途さが良いんだろうな。

俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~
 毎回のサブタイトルが「俺は○○をパリィする」。○○が勘違いで毎回笑わせる。無自覚系チート主人公ストーリーだ。勘違い具合が嫌味が無くて爽やかなのが良い。

ラーメン赤猫
 最近毎シーズン1本ぐらいある猫アニメ。猫がしゃべってラーメン屋を経営しているというファンタジーが、「もしかしたらそんなことがあるのかも」と思わせる自然な展開で描かれている。実際はネコを通して人のつながりや日常の悩みの解決がストーリーの柱だ。CGによるややぎこちなさのある映像も、絵本を見ているようで味に思えた。

疑似ハーレム
 早見沙織の魅力満載の学園ラブコメ…かと思いきや、先輩が卒業して話が大きく展開…するかと思ったら、相変わらずのラブラブ進行だった。意地悪するライバルや二人の心のすれ違いなどのネガティブ要素が無く、若いカップルのイチャイチャを微笑ましく楽しめる作品だった。

僕の妻は感情がない
最近多い、陰キャ男子がロボットの嫁さんで夢を実現していく物語…かと思ったが、現実的には否定的に捉えられそうなことがらを、本人は気にしているのに周囲は意外と優しく受け入れてくれるという、心の痛まない物語だった。現実に、初音ミクを嫁さんにしている男性もいる訳で、近い将来現実問題として考えなければならない事なのかなぁと考えてしまった。

かつて魔法少女と悪は敵対していた。
 悪の参謀と魔法少女のモノローグを中心に話が進んで行く、ゆるふわラブコメディー。15分番組なのだが、短いとも長いとも感じない、ちょうど良い長さ。話は全く進展しないのだが、その繰り返しが心地よい。薄幸魔法少女可愛い。

先輩はおとこのこ
 専門用語を使えば「性同一障害」のおとこのこを中心として、幼馴染の男子と、自分のあり方に悩む女子の三者の関係と心の動きを描いた作品。おとこのこが話の中心かと思いきや、彼にどう対応すればよいのかという戸惑いや自分が普通じゃないという心の葛藤、そして家族との関係について描いている。今の時代の若者の悩みをストレートに描いた良作だと思う。

ダンジョンの中のひと
 ロールプレイングゲームとかでよくあるダンジョン探索、その起源が何かもよく知らないまま、物語の舞台として受け入れてしまっているのだが、その裏側を合理的に説明しようとした一つの謎解き物語。とても軽いタッチで記されているので、マジックの種を覗き見ているような感覚で興味深く観ることができた。

転生したらスライムだった3期
 2期は政治話が多くて見ていなかった。3期も最初の辺りは動きが少ない政治交渉話が多くてあまり興味が乗らなかったが、ヒナタサカグチとの戦い辺りから開国祭にかけて面白くなってきた。作画は安定しているし動きも良い。異世界転生王国構築話として興味深く楽しんだ。

この世界は不完全すぎる
 ゲームの世界から出られなくなる、というのはSAOと同じ発想なのだが、そこに、ゲームのバグやデバッガ―、メタAIとの関係を持ち込んで、単純にゲーム攻略を目指す物語でなくしているのがこの物語のオリジナリティで、なかなか面白い。

小市民シリーズ
 ヒロインが謎過ぎて、いろいろな事件が謎解きされていく中、何だか引っかかっていたものが終盤ではじけていった。本筋はとても重いストーリーだ。小説だと、この複雑さが深みになってよいのだろうが、テレビアニメのテンポではちょっと重すぎる感じがする。「氷菓」みたいにもっと軽いテイストの方がテレビ向きだな。

・しかのこのこのここしたんたん
 今季最大の問題作と期待されていた美少女ギャグアニメ。放送開始前の期待度が高くて、実際放送されてみるとそこまで大爆笑とも言えない不条理ギャグアニメだった。CGのモブシカの違和感がカオス感を醸している所が他のアニメと一線を画す所だった。いやぁ、本当に中身のないアニメだった。←誉め言葉

真夜中ぱんチ
 Youtuber×吸血鬼のドタバタコメディー、小学生のなりたい職業の上位につけるYoutuber,しかし、ネットの闇の怖さも色々伝え聞く。その最先端のお仕事現場と、カビの生えた古(いにしえ)の恐怖の存在である吸血鬼が交わるとどうなるか。制作はPA Works、安心の作画と構成、最終話にいろいろ詰め込み過ぎた感あり。

SHY 東京奪還編
 うじうじしてはっきりしない、それが「SHY」なのだろう。どこかで吹っ切れてくれると期待していたが、そんなに簡単に人の性(さが)が変わる訳ではない。ヒーローらしくないヒーローというのがSHYのコンセプトなのかな。ヒロアカなどとは違う、ある意味女の子らしいヒーローものなのかもしれない。

狼と香辛料
 異世界転生ではない、かつて地球上のどこかにあったかもしれない世界の物語。そうだよ、無理に異世界に転生したり、現世界とつながりを求めなくても、きちんとした世界観とその中で納得のいく物語が紡がれればそれで良いのだ。

魔導具師ダリヤはうつむかない
 転生人生やり直し話だが、別に転生設定にしなくても魅力的な話になるのにと思う。転生が人気があるからなのか、掲載誌のコンセプト的にその設定は外せないのか。ただ、ダリアの発明する魔道具が現代のレインコートだったりドライヤーだったり5本指抗菌靴下だったり、でも、それは必ずしも転生でなくても良いように思う。自立したヒロインが幸せをつかむ物語ですね。

ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
 逆境の主人公が強い意志と知恵を使ってなり上がっていく話。主人公がいい人過ぎず辛い過去を教訓に厳しい渡世を渡る心意気を身に着けている。根はいい奴なのだがこの世界で生き延びるために時には卑怯な手段をもいとわない所がダークヒーローっぽくて良い。1クールでは話が盛り上がってきたところでの打ち切りのようでもったいない。いろいろ事情はあるのだろうが、2クールで何か大きな課題をクリアして欲しかったところ。

新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。
 オープニング主題歌が串田アキラというだけで、ニヤリとさせられる、痛快バトルギャグアニメ。バトルと言ってもスポーツ的な力と技の勝負だ。言ってみればキン肉マンみたいなもんかな。

異世界スーサイド・スクワッド
 本家Warner Bros.がプロデュースしていて、ハリウッド作品に登場している人物がそのままのキャラクターで登場するという日米融合アニメ。ハリウッド映画と日本のテレビアニメは異なるベクトルのような気がしていたのをひっくり返された。ストーリーは大したことなかったが、今後の両者の関係のターニングポイントとなるかもしれない試みだ。

魔王軍最強の魔術師は人間だった
 設定上悪者が実は良いヤツでみんなが手を取り合って平和に暮らす世界を作っていく物語。…そうか、これって転生悪役令嬢モノの筋書きなんだ。多くの兵隊はCG描画だし、キャラクターは低カロリー作画、スタッフを見るとかなり中国。

女神のカフェテラス 第2期
 ドタバタハーレムラブコメディー、大して中身のないストーリーでヒロインたちとの関係もほぼ進展なし。作画も安定しているとは言い難い。何で見てしまうのかなぁ、これが「癒し」というヤツなのか?

モブから始まる探索英雄譚
 ダンジョン探索が管理された社会スポーツのように存在する世界でダンジョン攻略を行っている主人公、レアカードを手に入れて幼女戦士(妖精?)と共に探検…というのは舞台設定で、本筋は友情を育んだり好きな幼馴染のために努力したり、という大して大きな謎解きもバトルも無い平凡な話だった。作画も後半目に見えて崩れてきたし。

2024年7月20日土曜日

映画:ルックバック

 深夜アニメで流れているCMや、Youtubeのおススメ動画サムネイルで「ルックバック」という作品が紹介されていて気になっていた。ネタバレを嫌っておススメ動画をとばし続けるのも嫌なので映画を見に行くことにした。ただ、鳥取市内に一館しかない小さな映画館ではルックバックは上映していない。ネットで探してみたら県内に上映館は無かった。一番近いのは岡山市のイオンシネマだ。朝7:30に家を出たが、Yahoo!カーナビでは到着は11:00過ぎ、午前中の上映時間には間に合わない予測だった。けれども休憩せずに運転し続けたら、だんだん到着予想時刻が前倒しになって10:30ぐらいに岡山のイオンモールに到着した。チケット購入は行列だったが、キャッシュレス決済端末が空いていてスムーズにチケット購入ができた。中央寄りの席は埋まっていたのでやや上手(右側)席から見ることになった。

 シアター内に観客は20人程度だったろうか、比較的空いていた。音楽の音量が大きいのが若干気になったのは座席の位置によるものだろうか。前3列は誰も座っていなかったが、前の方の中央席を取ればよかったかなと、始まってから思ったりした。

 ストーリーはシンプルだった。「なぜ漫画を描くのか」を、主人公に問う物語だ。漫画を描く対称的な二人の心が表情や仕草でよく表現されていて、かつて絵を描いたことのある人(私も含めて)にはなかなかグッとくる話だ。ましてや漫画家やアニメータ―など漫画やアニメを仕事にしている人ならば涙が出そうな話だろう。奇しくも京アニ放火事件は5年前の7月18日だった。現実の事件のことも思い起こされて、複雑な感情も渦巻く。けれども、決して説教的でも教訓的でもない、「描くことが好きだから」「喜んでくれる人がいるから」描く、という気持ちが伝わってきた。

 声の演技も違和感がなく、よく演じていた。映像も手書きアニメの良さを生かした、自然で統一感のあるものだった。原作を読んでいないので、脚本や演出の良さは原作の良さなのか、監督や演出家の技量によるものなのかよくわからないが、主題を引き立たせる無駄のないものだった。派手さは無いものの、「うんうん、そうだよね」と共感できて、じんわりと胸が熱くなる作品だった。

2024年6月30日日曜日

2024年4~6月アニメ 振り返り

この期は、人気シリーズの続編がいくつかあって、それ以外は超注目作というのはなかったのだが、蓋を開いてみるとオリジナル作品がクオリティが高く、充実していた。ガールズバンドものがいくつかあって、それぞれ演奏シーンの作画や楽曲クオリティーが高く、レベルアップしてきたなぁというのも感じた。

◎ガールズバンドクライ
 熱い魂の叫びを感じさせる熱血ガールズバンドストーリー。登場人物がそれぞれ悩みや葛藤を抱えながら、本気でぶつかっていく姿が気持ち良い。CGアニメは良く動くのだが、CG動作の癖みたいなのが時々気に掛かる。現実のバンドともリンクしているが、声優がバンドをやっているぎこちなさや、ミュージシャンが声優をやる不自然さを一切感じないところはスゴイ。

◎怪獣8号
 今期で一番ワクワクしながら見ているのがこの作品。人が怪獣と戦える力を獲得しようともがいている中で、一足飛びに怪獣の力を持ってしまった人間はどうするのか、どうされるのか。その展開が気になって仕方がない。怪獣デザイン・ワークスにスタジオカラーや前田真宏氏を起用しているのも嬉しいポイント。

◎夜のクラゲは泳げない
 その辺のバンドものとは違って、ネット時代のクリエーターに焦点を当てた青春ストーリー。主人公が絵師だというのも新しい視点だと思う。登場人物が人間関係で様々な悩みやトラブルを抱えていながら、それに立ち向かう姿は今の多くの若者を投影しているのだろう。楽曲が40mPというのもこのコンセプトにぴったりだったと思う。

○転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
 第1話時点でショートパンツのムチムチ男子である主人公に、「これだったら、女の子主人公にすればいいのに」と感じて切りかけたが、作画の良さやチートな魔術の繰り出し方に惹き込まれてしまった。主人公が少年なのも年上のおねえさんを魅力的に描くためだと納得できた。

○終末トレインどこへいく?
 この話は一体どこを目指しているのかわからないまま、幻想の世界を列車が走り抜けていく、なんだか不思議な物語だった。結局は友達とのいさかいによる心の闇がが世の中を捻じ曲げてしまい、それを元に戻そうと苦闘する「セカイ系」物語なのだなと気がついた。こういう作品も1クールに1本ぐらいはあってほしい。

○狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF
 昔放映されたアニメのリメイクだということだが、時代設定が現代でないためか、「うる星やつら」リメイクのような古臭さは感じない。経済をテーマに扱っているのが自分的には新感覚。イマイチぴんと来ない所も、Youtube「赤ペンチャンネル」の解説で理解できた。

○響け!ユーフォニアム3
 ド・ストレートな青春部活アニメ、作画は京アニのハイクオリティー!登場人物の微妙な感情の動きを丁寧に描いている。あまりにも演技が真に迫っていて、息苦しくなるほどだった。CGも手書きと上手に馴染んでいて全く不自然さを感じなかった。同じくNHKでやっていたオーケストラ部が舞台のアニメには見習ってほしい。

○この素晴らしい世界に祝福を!3
 人気シリーズの第三弾、相変わらず作画クオリティはイマイチなのだが、テンポの良さと声優の演技の巧みさで楽しく観ることができた。

○声優ラジオのウラオモテ
 声優に声優の演技をさせる、お仕事アニメ。声優というのは今の若い人たちのあこがれの職業の一つなのだろうな。だからこそそれを舞台に苦悩する青春ストーリーが成り立つわけで、けれども声優への憧れを失わせないような配慮もあるわけで、おじさんからすると、イマイチ感情移入できない部分もあるのだ。

○転生貴族、鑑定スキルで成り上がる
 人の能力を数値で見ることができたら、という、これもゲームの要素をチートな能力として取り入れたストーリーだ。登場人物が個性的で能力のある人物を懐柔していくプロセスや、その能力を活用して困難を乗り切っていく戦略が楽しめた。

○変人のサラダボウル
 異世界から転生してきた王女がこの世界で新しい人生を楽しむ物語+体力と剣術だけが取り柄の女騎士が一見平和なこの社会で底辺から逞しく人生を掴みとっていく話。この作品の秀逸なところは舞台が岐阜という地方都市で、扱われる話題は現代の様々な社会問題で、その中で失敗をしながらも乗り越えていく様子が軽いテンポで描かれているところだ。実は社会派アニメなのだった。

○魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?
 ヒロインエルフのネフィが可愛くてニヤニヤしてしまう、チート魔王の無双話の皮を被った、おくて男女のほのぼのラブコメ。途中から久野美咲演じる幼女が参戦してくるあたりが更にあざとい。

○無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール
 作画品質が低下したかなと感じる場面が時折ある。戦闘シーンの疾走感はなかなかのものだが、日常シーンでカロリー削減している感が見え見えだ。ま、緩急あるのもやむを得ない。ストーリーとしては、新婚生活に妹二人が転がり込んできて、家族とは何かを考えさせる展開になっている。なかなか奥が深いわ。

○魔法科高校の劣等生 第3シーズン
 これも人気シリーズ、早見沙織もすっかり人気声優になって初期に連発していた「さすがです、お兄様」というセリフがとんと聞けなくなってちょっと寂しい。原作イラストの石田可奈さんがアニメ版のキャラデザから総作監までやっていて、そりゃ作画品質が良いわけだ。

○ゆるキャン△ SEASON3
 制作スタジオ、キャラクターデザインが変更になったが、ストーリーは相変わらず「ゆるキャン」だ。ただ、今期はサークル活動というより、やや旅行やキャンプの話題が多くなってちょっとアクティブな印象になっている。正直キャラデザは以前の方が好みだが、原作に寄せてきたということで、そこは尊重しよう。

○転生したらスライムだった件 第3期
 人気シリーズなのだが、第2期は各勢力の駆け引きが楽しめなくて、視聴が続かなかった。今期も最初の辺りの会議室での戦略会議や敵勢力との駆け引きがややまどろっこしい感じはしたが、ヒナタとどう和解しあえるかというポイントが気になって、視聴を続けることができた。

○ワンルーム、日当たり普通、天使つき。
 1人暮らしの男子のところで美少女と同棲することになってしまうという、「押しかけ女房」ものラブコメディー。天使だけでなく雪女や吸血鬼、河童も出てくるなか、普通の人間の幼馴染も出てくるあたりが良いバランス。時々舞っている天使の羽根が、根元の所にフワフワがついている水鳥の羽根なのが自分的には目から鱗だった。

・じいさんばあさん若返る
 放送曜日の関係で何となく見てしまっていた。ほっこりする田舎の日常系ファンタジー(?)。若返りの謎解きが展開されるかと少し期待する場面もあったが、けっきょくその辺りはうやむやで、おとぎ話の一節という扱いになっていた。ま、それでいい。

・Re:Monster
 人間の何倍もの速さで成長するモンスターで、人型モンスターの中では最弱の扱いを受けているゴブリンを主人公にした、建国物語。時間の進み方がゲームのそれで、時間のかかる修行や鍛錬をサクサクこなしてしまうところがテンポの良さ、展開の早さなんだなと気付いた。

・ささやくように恋を唄う
 いい感じで物語が進行していて、「百合」モノ青春ストーリーの甘酸っぱさを感じていたのだが、制作側の内部事情で作画が崩壊し進行が中断してしまった。別にストーリーの先が気になるとかではないのだが、ちょっと残念。

2024年3月31日日曜日

2024年1~3月期アニメ振り返り

 継続していた「薬屋のひとりごと」 と「葬送のフリーレン」が(私の視聴環境では)週の半ばと週末で、この2本を軸に作画の良さそうな作品を中心に視聴していたが、本数が多いので途中で切ってしまった作品もある。最終話まで観終わった作品は本当に面白かった作品か、難しくなくて癒される作品かだ。

◎僕の心のヤバイやつ 第2期
 毎回心臓を鷲掴みにされるヤバイ作品。一期で二人の思いは伝わって二期は甘いラブコメディーになるかと思ったら、さにあらず。市川が自分の本当の気持ちに気付いて山田への思いがどんどん強くなる。それを抑えきれなくなる。陰キャな市川だからこそその変化と成長が眩しい。山田も一見奔放なようだが恋愛には奥手で自分の気持ちをなかなか素直に伝えられない、そのもどかしさ、息遣いがじわじわと伝わる憎い演出だった。

◎葬送のフリーレン
 第2クールの1級試験編は旅要素が少ないのでワクワク感が無いのかなと思っていたが、なかなか面白かった。戦闘シーンは息をのむものだったし、フリーレンの不器用な感情表現とヒンメルの時を超えた思いの数々、なかなか深いものを感じることができた。名作アニメと呼んで異論を挟む者は無いだろう。

◎薬屋のひとりごと
 ミステリーの謎解きが面白く毎週楽しみに観ていた。トリックの内容は時代設定からしてもそんなに複雑なものではないが、その、「自分でも理解できる」感のなかで登場人物が動く様がなかなか良かった。2期は2025年だそうで、楽しみにしておこう。

◎戦国妖狐 世直し姉弟編
 戦国怪異バトルファンタジー、なかなか燃える。この原作者の『惑星のさみだれ』のアニメは期待しながら2クール頑張って見たのだが、正直残念な出来だった。それに対してこの戦国妖狐は作画クオリティが高く、ワクワクして楽しめる少年漫画だ。MindaRynによるOP主題歌は燃えるし、KEIKO+梶浦由記のEDテーマも沁みる。

◎魔法少女にあこがれて
 今期一番の問題作。美少女コメディーかと思っていたら、放送ラインを越えて白い光の溢れる、凌辱エロアニメだった。ま、深夜アニメなんだから、表現の自由ということで許そう。

◎勇気爆発バーンブレイバーン
 久しぶりに硬派なロボアニメが始まったと最初は思ったが。これがただのロボアニメではなかった。ロボアニメの殻を被ったCygamesの実験作だった。ベースは終末世界の宇宙人侵略、ロボットバトル。そこに昔でいうところの「男の友情」を現代解釈でゲイの風味にし、昔のアニメファンの「あるある」をうまい具合にギャグに仕立て、物語の終盤はタイムリープで話をひっくり返し、最後はみんなの思いを一つにして敵を打ち倒すという、ムネアツな展開。いろいろ突っ込みどころもあるが、笑って流せる爽快な作品だった。

○治癒魔法の間違った使い方
 異世界転生・魔法世界ものの中では確かに異色な作品で、毎週楽しく観ることができた。治癒魔法師とかヒーラーというのは魔法世界ものでは地味な脇役的存在なのだが、それも突き詰めていってこんな奇想天外でムネアツな物語にすることができたというのが賞賛に値する。きっと続編もそのうちアニメ化されるだろう。

◎ダンジョン飯
 単なるダンジョン攻略モノではなく、そこにグルメ要素を盛り込んだ意欲作。制作がTRRIGERというので期待は大きかったがその期待を裏切らない作品だ。これから後半クールに続く様だがオープニングに出てくる全メンバーが揃って新しい冒険が始まるのかなと、期待は高まる。

○姫様“拷問”の時間です
 なんと平和でほのぼのした作品だろうか。単純にギャグアニメと考えても秀作だった。伝説の剣エクスカリバーとのボケ突っ込みもテンポが良く、作画は高品質でカワイイ。そして、登場人物が魔王を筆頭としてみんないい人。悪魔社会は人の営みと同じで。魔王軍はホワイト企業だった。…深いこと考えずに素直に楽しめた。

○悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~
 悪役令嬢モノを最後まで見たのはこれが初めてかもしれない。私はゲームをやらないので、ゲームの中のお約束事はよくわからないが、それでもいろいろと笑える場面が多かった。なるほど、こういう世界観だとシナリオの稚拙さが目立たないわけね。

○俺だけレベルアップな件
 原作が反日の韓国作品だということで、一部で物議をかもしているが、作品としてはよく作られているように感じる。澤野弘之の音楽もグッとくる。けど、この設定は、スマホやスマートウオッチのフィットネスアプリ+ゲームの販促動画のように思えて仕方がないんだが。

○最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。
 転生した子供が大人顔負けの知恵と行動力、チートな能力を使って生き延び、事件を解決していく…って、これ「名探偵コナン」のセオリーではないか。力(能力)は劣っていても素直でまっすぐな気持ちと勇気があれば周囲の理解を得られて上手くいくという教訓。

○異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。
これも転生幼女が大人顔負けの大活躍をする物語。昨今のもふもふブームに乗って、様々なもふもふが仲間になっていく辺りがこの物語のオリジナリティだ。最後の方で死とか、自分の地位への責任といったものに、真面目に向かい合っているところは神妙だったが、そもそもゴブリンをときどき討伐して数を調整しようと言い出したのは幼女姫様で、本当にそれでよかったのか、と突っ込みたくなった。

○ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
 痛快人生やり直しストーリー。歳をとってくると、自分にはもっといろんな可能性があったんだろうなと思うことがある。自分の人生を後悔してはいないが、違う人生を夢想して何か調べたり試してみるというのも楽しいものだ。

○外科医エリーゼ
 これも転生人生やり直し系の少女漫画なのだが、低予算作画なのが残念。医療ミステリィの筋書きはなかなか面白いし、石川由衣の演技も魅力的だ。これ、実写映画にしてもきっと面白いと思うんだが。…いや、学芸会になってしまうかな。

○ゆびさきと恋々
 耳の聞こえない主人公の女の子がイケメン男子と出会って恋人になるという、今の時代らしい恋愛漫画アニメ。この設定だけで新感覚なので、現実にはあるであろう様々な苦難を敢えて描かずに綺麗な上澄みだけを物語にしているところが上手い所とも、物足りない所ともいえる。

○魔都精兵のスレイブ
魔界で美少女のスレイブ(奴隷)となり、兵器として戦う少年の話なのだが、物語の中心は美少女の方だ。ご褒美シーンもある。物語の続きが気になるというのではなく、かわいいカットとかカッコイイシーンとかが楽しめれば満足だ。

○アンデッド・アンラック
 「否定者」というこの作品のコアになる設定にだいぶ慣れてきたが、それによって異次元のストーリー展開とバトルが繰り広げられる。なかなか感情移入はできないが、熱い戦いは楽しめた。

○魔女と野獣
 魔女を殺す、捕らえるというのに、戦いの多くは肉弾戦だ。魔女・魔法の存在がこの世界観の要で、その謎解きが楽しめる。

・佐々木とピーちゃん
 異世界転移、魔法・異能力バトル、戦略、商売、グルメ、あれもこれも詰め込まれて、何を追っていったらよいのかよくわからなくなっている。1クールでは訳わからんカオスな物語になっている。魔法少女が何なのかヒントも無く、隣の制服少女の家には悪魔が出てきて、こんな中途半端な状況で最終回とか、何なんだこれは一体。

・結婚指輪物語
 まさにハーレム、深淵王との戦いというのはハーレムを作るための口実で、実際、主人公と姫たちとの出合いが物語の大半を占めていた。結局これって、ギャルゲの構成そのままなのではないだろうか。ギャルゲをやったことは無いけど。

・メタリックルージュ
 作画は悪くないし、ストーリーも好きな方だ。主題歌もオシャレ、けれども今一つ入れ込めないのは、何だか時々垣間見える手抜き感と、ネアン(人造人間)のデザインのプラモデルっぽさなのかなぁ。

・SYNDUALITY Noir 第2クール
 アンドロイド(メイガス)と人間が共存する世界でメイガスを否定しようとする者との戦いが第2クールの主軸なのだが、正直に言うと、それほどグッとくるものではなかった。2頭身のロボットが意外と自然に描かれていたのが唯一の推しポイントかな。

・シャングリラ・フロンティア
「 クソゲーハンター神ゲーに挑まんとす」というキャッチコピーなのだが、クソゲー要素があまりなく、普通に異世界バトルものだ。ゲームの中のことなので何が起こっても不思議ではなく、驚きも少ない。作画は良いので、あとは謎解き要素があると惹き込まれるんだろうな、と感じる。


2024年2月24日土曜日

映画 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

 連休なので普段できないことをしようと考えたが、天気予報があまり良くないので、遠出したりアウトドアで楽しむことでなくできることを検討した。そして、映画を見に行こうと考えついた。米子や岡山のシネコンだったら何かあるだろうと思って調べてみたのだが、地元の鳥取シネマで『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を上映していることがわかった。この映画、派手に宣伝はされていないが、口コミで評判が広がりヒットしているとのこと。鳥取シネマでは10時から1日一回のみの上映だ。9時半に映画館に行って劇場に入ったら、私が最初の客だった。その後、親子連れなどが少しずつ入ってきて、上映が始まる頃には20人程度の観客になった。それでも収容人数の10分の1ぐらいではあるのだが、観客が一桁のことがザラな映画館なので、まあまあ人気があることが伺える。

 PG12作品ということで、確かに小学生ターゲットのTVアニメとは全く異なるテイストでつくられている。私はテレビの第1シリーズからオンタイムで見ていた世代で、原作漫画も大方読んでいる(内容はあまり頭に残っていないが)。境港の水木しげる記念館にも何度か行って、水木しげるの世界観をある程度は理解しているつもりでいる。そんな古参の世代が見ても違和感のない作品になっているのは制作者の深い理解と熱い思いがあってのことだとわかる。猫娘が美脚の美少女であったり、重要キャラである沙代が明らかに水木キャラでないのも、これが令和のアニメであることを考えれば十分納得である。

 ストーリーは、謎の薬を巡るミステリーに鬼太郎の父親の最後の戦いを絡めたものだ。鬼太郎の母親の姿には「こんなんだっけ?」と最初思ったが、死に際の床に臥せた姿に「ああ、こんなんだった」と納得してしまった。鬼太郎が生まれた時代(水木しげるが生きていた時代)背景を上手くストーリーのベースに取り入れて、大人の観客が満足する物語にしている。そして、作画はさすが劇場映画クオリティー、細部までこだわっているし、動きも良い。特に鬼太郎父が屋上バルコニーで派手に立ち回るシーンの躍動感は感動的だった。地底に咲く赤い桜も不気味に美しく印象的だった。「原点にして最恐」というコピーは期待を裏切らないものだ。第47回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞というのも納得、名作アニメとして後世まで語り継がれてほしい。

2024年1月3日水曜日

2023年10~12月期アニメ振り返り

 このクールは「葬送のフリーレン」と「薬屋のひとりごと」の2作品が私の中では絶対的覇権だった。この2本を軸に気楽に見られる作品中心に観ていた。どうしても週末に放送が集中する傾向があるので、平日の夜放送の作品は本当に「何となく」観ていた感じもするが、まあそれも運命の引き合わせというものだろう。

◎葬送のフリーレン
 次週が心待ちな作品だった。2クールなのが嬉しい。フリーレンは人が生きる意味は何なのかを考えさせられる素晴らし作品だと思う。それを小難しくせず、旅のエピソードで小出しにしてくるのが良い。新年に続く第2クールは旅物語でなく人間関係ドラマになりそうで、どのように盛り上げてくるのか楽しみだ。

◎薬屋のひとりごと
 科学ミステリィと言えばよいのか、魔法や超文明や奇跡に頼らず、この世の理を読み解いて謎を解くというのは、理系人間には刺さるものがある。舞台は古代中国の花街と後宮イメージしているが、あまり時代考証や舞台設定に拘らずに物語を進めているのが潔い。エンターテイメントとして楽しめる。続く第2クールがどのような話になっていくのかに期待。

◎16bitセンセーション ANOTHER LAYER
 1990年前後と現代を行き来する美少女ゲームクリエイター少女のタイムリープコメディーと言えばよいのかなぁ、PC-9801が一世を風靡したのが私が就職した頃で、私も職場PCでBASICのプログラムとか組んでいた人なのでニヤニヤする場面も多かった。残念ながらゲームはほとんどやらなかったのでその辺りの「熱」はわからない所もあるが、何だか感慨深いものがある…(遠い目)。

○Dr.STONE NEW WORLD(第2クール)
 毎週ワクワクして観ていたのだが、「石化装置」というのが現代の科学を越えた謎アイテムで、原始時代から科学の力で文明を再構築していくという最初のコンセプトが希薄になってしまったのは残念。続編の制作も決定しているらしいが、月へ行くまでいったいどれだけの紆余曲折があるのか、それを何話で納めるのか期待半分不安半分。

○SPY×FAMILY Season2
 楽しく観られた。安定の高品質、家族向けアニメ。緊張感のある話と日常系ほのぼのコメディが交互にやってくる。けれども、安定しすぎていてサザエさんを見ているような、NHKの朝ドラを見ているような、安心感と心地よさはどうなんだろう?

○ひきこまり吸血姫の悶々
 キャラクターが可愛く、作画も良かった。殺されてもしばらくすると生き返るという御都合設定で、戦闘や戦争に明け暮れるストーリーでありながら気持ちが荒(すさ)むこともなく、キャッキャウフフなコメディーにしてしまったのはなかなか秀逸な脚本だったと思う。

○星屑テレパス
 コミュ障主人公が友達を作っていく作品は最近多いのだが、この作品では意固地で人付き合いの下手な瞬(またたき)ちゃんを懐柔していく件(くだり)がグッときた。作画は安定していて可愛いきらら作品、癒された。

○SHY
 ストーリーとしてはまだまだ序盤なのに1クールで一旦中断、続きがあるかどうかも分からない。主人公が少しずつ成長しているのはわかり、思わず応援したくなるが、この調子だと、問題が解決するまでにあと2クールぐらい掛かりそうな調子だ。作画も世界観もなかなかこのみな作品なので、是非続きを見せてほしいものだ。

○聖女の魔力は万能です Season2
 一言でいえば、「異世界転生少女漫画」。ラブファンタジーに異世界転生の味付けをした作品だった。Season2になって、更に少女漫画テイストが増強された。Z世代の女性達はこういうのにときめくのかなぁ。クオリティは安定していたので、週の半ばにリラックスして観るのによかった。

○魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール
 ハリーポッターのような魔法が存在する世界でのサスペンスドラマ。作画は安定しているし、ストーリーも先が気になる良い展開だった。一つ惜しむらくは主人公チセの声がフリー連と同じ種崎敦美で放送曜日がほぼかぶっているので、チセとフリーレンの両方の顔が思い浮かばれて何だか複雑な心境になったこと。

○ダークギャザリング
 月曜日はこれと「SPY×FAMILY」しか観る作品が無かったので、怖い怖いと思いながら2クール見続けてしまった。けれども、ようやく役者が出揃ったところで最終話となってしまった。これを収拾するには少なくともあと2クールは必要だろう。

○デッドマウント・デスプレイ 第2クール
 現代を舞台とした転生死霊バトルファンタージ。キャラクターがそれぞれ個性的で飽きないストーリー展開だった。最後の盛り上がりと結末がそれまでの引きからするとあまりにあっさりしていたかなという感じ。登場人物が出揃ったものの何か新しい世界に到達したわけではない、これは続編に綺麗に繋ぐ舞台がやっと出来上がったということなのだろう。

○ミギとダリ
 サスペンスかと思いきや、シュールなギャグアニメ、けれども最後は「イイハナシダナー…」。突っ込みどころが多すぎて自分の中で整理がつかない。これが新感覚アニメというヤツなんだろうか。

○ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
 転生人生やり直しコメディー、なんだかんだで楽しく見続けることができた。最終話の作画がやけに良かったのだが、最後まで見続けたご褒美ですか?

○冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた
 作画はそれほど高品質ではない、ストーリーにもそれほど盛り上がる要素はない。最終話なんか完全に有るか無いかわからない続編への「引き」回だったのだが、それでもその最終回まで見てしまったのは、娘を持つ父親の性(さが)なのだろう。世の中的にもそういう需要があるんだね。

○豚のレバーは加熱しろ
 11話終了で年末になってしまった。公式サイトによると「次回第12話は、第9話の放送延期に伴う番組編成の都合により、2024年1月以降での放送・配信」とのこと。クオリティーに不安を感じる所は確かにあったものの、ジェスがとにかく可愛いというのが救いだ。なかなか深いテーマが潜んだ物語で、結末が楽しみだ。

○キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~
 プリキュアは長らく見ていなかったが、「オトナプリキュア」というコンセプトが気になって、また、Youtube「赤ペンチャンネル」推しということもあって観ていた。子供のように単純で純粋なだけではダメだというジレンマを何とか無難にまとめたという感じであまり驚きは無かった。作画の乱れも目に付いた。小さなお友達にも大きなお友達にも満足は与えられなかったのではなかろうか。

○暴食のベルセルク
 中二病満載の異世界バトルアニメ、何となく最後まで見てしまったなぁ。作画は微妙で、安上がりに作っているのも見え見えなのだが、構成が上手いのか、キャラクターが魅力的なのか、最終話まで見てしまったなぁ。

○とあるおっさんのVRMMO活動記
 おっさんがVRゲームをしているアニメを眺めるという、何の緊張感もないシチュエーションのアニメだが、それが、ストレスなくぼーっと見られるある意味癒し系の作品だった。特別ドキドキするわけでも感動するわけでもない、けれども切らずに観てしまった。そういうのもあるよね。


★別枠

・ゾンビになるまでにやりたい100のこと
 制作の遅延により残り3話を残して放送枠から外されてしまった「ゾン100」だが、年末に3話一挙放送がおこなわれた。クオリティを落とさないためにやむにやまれず遅延してしまったのを挽回する、力の入った3話だった。打ち切りにすることなく、こういう形でもきちんと作品を仕上げてくれた制作陣に感謝したい。

・アンデッドアンラック(継続中)
 話(設定)が壮大過ぎてなかなか理解がついて行かない、異次元能力バトルストーリー。このまま進むとどんな展開もありそうだ。話が現実離れしているがゆえに夢物語(フィクション)として純粋に楽しめるのが良い。そういう意味ではヒロアカと同じノリなのかも。

・シャングリラ・フロンティア(継続中)
 登場人物がVRゲームの中で無双していくお話なのだが、これって、Youtubeとかでゲーム実況を見ている感覚なのかな。私はゲーム実況はそんなに興味が無くて全然見ないのだが、これが「今風」の楽しみなのだろうか。もっと現実の人物(中の人)同士の絡みがあると盛り上がるのになぁというところが残念に思う。

2023年12月23日土曜日

HELLO WORLD

 先日泊りがけで出張した、時間外勤務時間分の振り替えで早く帰れたものだから、アニメ映画を一本見てみることにした。あまり長くなくて重くないやつが良いと思って選んだのが「HELLO WORLD」。見始めて、これがCGアニメだと気づいた。更に、キャラデザが堀口悠紀子、京アニの人じゃないか!期待して観始めたものの、CG作画のエッジの無さと、繊細でよく動くイメージの堀口キャラが何だかお互いの良い所をスポイルしている。最後のどんでん返しもふぅーんって感じで、確かにそれですべて辻褄が合うよねとは思ったものの、それが感動につながるものでもなかった。なんだか残念なアニメだった。

2023年12月9日土曜日

竜とそばかすの姫

 今日は昼間に宴会があり、酔って帰った後少し静かに過ごしたいと思い、Amazon Primeで劇場版映画を1本見てみることにした。鑑賞したのは2021年細田守監督作品「竜とそばかすの姫」だ。

 細田守らしい作品ではあったが、感想をとしては、「ストーリーはミュージカルの唐突さ、映像はディズニーアニメの白々しさ」だ。現実パートの高校生たちの学校生活は自然に見えたのだが、電脳空間での出来事はあまりにも都合よく運びすぎてご都合主義な感じが、突然歌いだす「ミュージカルの唐突さ」に感じた。現実世界での物語の解決の流れも何だかしっくりこない。また、細田守お得意の電脳空間の描画がディズニーっぽいのは、監督の目指すCGがこういう方向性だからなのだろうか。何だか「美女と野獣」を観ているようで落ち着かなかった。もっと日本のアニメらしさを出してほしいなと思ってしまった。

2023年10月6日金曜日

2023年7~9月期アニメ振り返り

 この期は新作の覇権作品というのは無く、人気作品の続編と商品の良作が良いバランスだったように思う。コロナの影響や制作サイドの事情でクールの切れ目がずれた作品もあり、最終話まで到達していないものもあるが、とりあえず今期見続けた作品を挙げて一言ずつコメントを残しておきたい。

◎ホリミヤ -piece-
 心温まる青春学園日常系作品だった。前クールが殻に閉じこもっていた宮村くんを堀さんが引っ張り出す流れを軸とした心の変化を描く作品だったのが、今回は既に舞台設定が出来上がっている中でほのぼのと高校生とその周囲の何気ないドラマと青春の輝きを綴った眩しい作品になっていた。

◎アンデッドガール・マーダーファルス
 謎解きが楽しめる作品だった。ルパンやホームズの舞台設定(時代や國)を借りて、日本の人外探偵が活躍する、というのが痛快。古典落語を上手に絡めている辺りが関心するところ。痛快なアクションが楽しめるのも普通の謎解きものにはない魅力だった。

◎シュガーアップル・フェアリーテイル 第2クール
 第1クールが、主人公のアンの成長と、妖精のシャルが人間のアンに心を開くまでのストーリーだった。今回はアンの純粋な気持ちが人々を繋げていく流れと、敵妖精との戦いを描くこれまでと違うドキドキ感で見続けさせた。作画も美しく実にフェアリーテイルの世界だった。

◎無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~
 相変わらず重厚な世界観と高品質な作画だった。今期は主人公のルーデウスが青年期の心(と身体)の悩みを周囲の人々の関係の中で徐々に克服していく話だった。登場人物のちょっとした表情やしぐさ、風景描写などの演出で表現された心の動きに魅入らされ、まるで映画のようだった。

◎好きな子がめがねを忘れた
 二人の関係がじれったい、純情ラブコメ。超広角レンズを使ったような独特な背景のパースペクティブや三重さんのモサモサした髪の毛がふわりとなびく様子とか、CGが効果的に作画に活用されているなぁと関心する。私の妻もめがね女なのだが、見ていてドキドキすることは… おや、誰かが来たようだ…

○AIの遺電子
 ヒューマノイドが人と共存する世界を通して人間とは何か、心とは何かを考えさせる作品だった。Youtubeの解説動画(あかペンch)で、心理学・哲学的な解説や分析を聞いて、より深く考えさせられた。NHKでやるべきじゃないかと思わせる良作だった。

○贄姫と獣の王
 実は2クールだった。前クールではシンデレラストーリーだったのが、今回はもっと大きな古い価値観に囚われない純粋な気持ちで獣の王の苦悩を救っていった。観ていて心が浄化される、サリフィーまじ天使だった。

○スパイ教室 2nd season
 第一期が気合が入っていて前評判も高かった割には人気低迷でコケてしまった、原作付きアニメの難しさを突きつけられた作品だった。今期もそれほど話題にはならなかったようだが、がんばって持ち堪えたように思われる。登場人物のキャラがそれぞれ立ちすぎていて、一つの物語としてまとめきれなかったのかな。

○デキる猫は今日も憂鬱
 仕事はできるが生活力ゼロのOLが拾った猫にお世話してもらうという、現代のお伽噺だ。風景の画角やカット割りが「好きな子がめがねを忘れた」と似ているのは共通のスタッフがいるのか、作画のツールが共通だからなのか。いつもクールビューティーな役を演じる石川由衣の感情豊かな演技も魅力。

○自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
 会話もテレパスもできない無機質の自動販売機の異世界転生物語には、正直不安しかなかったのだが、そういった縛りをファンタジーならではのご都合設定で上手くつじつまを合わせていた。シンプルにダンジョン攻略ストーリーとして楽しめた。

○わたしの幸せな結婚
 最初は和風シンデレラストーリーだと思っていたのが、途中から異能バトルになり、終盤では精神干渉ダイブしてしまうという大波乱のストーリー展開だった。ちょっとこちらの心の準備が追いつかなかった。制作が決定した第二期ではサイコパス異能バトルと心得て観ることにしよう。

○彼女、お借りします 第3期
 二人の関係が進展しないまま周りに女の子が増えてきて、収拾がつかなくなっているのではなかろうか。女の子はみんな可愛いし、主人公の心のモヤモヤもよくわかるからこそ、いつまでも生殺し状態ではなく、成就(成仏?)させてほしい。

○SYNDUALITY Noir
 ゲームを売るため、世界観を視聴者に理解してもらおうという作品なので、物語が完結せず謎を残したまま終わってしまうという、アニメ視聴者泣かせの構成だ。今期ロボアニメがほとんど無かったので、鉄分補給のために観ていた感じかな。

○幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-
 「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式スピンオフ作品。サンシャイン!!は観ていて、登場人物は顔なじみだったので、別世界観の作品として文化祭の舞台劇ノリで楽しめた。

◇ダークギャザリング
 どうもこれ、2クールものらしい。怖い怖い、このまま見続けて心が病んでしまうんではないかと思うぐらいのレベル。

◇るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
 リメイクのようだが、元の作品をほとんど見ていないし、実写映画も話題にはなったものの結局見ずじまいなので、今回のアニメで見ておこうと思った。古さを感じさせることもないし、普通に剣客物として楽しめるストーリーになっている。まだ序盤なので、これからどのように展開していくのだろうか。

◇ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜
 制作の遅れで残り3話の放送(配信)スケジュールが決まっていない。いかにも少年漫画なストーリーで単純に楽しめる。作画の崩れもないし動きや演出も良い。つくずく残念。


2023年8月9日水曜日

君たちはどう生きるか


 毎日暑い。夏休みが取れたのだが、外での活動は避けたい気温だ。特に何も計画が無いので(無くはないのだが気がのらない)、 最近公開された宮崎駿の劇場アニメ「君たちはどう生きるか」を見に行ってみることにした。この映画は最近には珍しく情報がほとんど目に入ってこない。宮崎氏の最後の作品になるともいわれている映画なので、見ても損はないだろう。この街(市)に1件しかない映画館で上映をしていることを確認して、初回の11:00~の上映を見てきた。200席ある映画館で観客の数は20人ほどだった。

 正直なところ、そんなにメッセージ性を感じる内容ではなかった。随所に宮崎駿らしさを感じる点はあったし、これまでの作品のオマージュを感じさせるカットに溢れていたが、冒険活劇の痛快さ・爽快さを感じることはなかったし、結局は、少年が少し成長した過程を幻想物語として描いただけなのだ。メッセージがあるとすれば、「目の前のことでいつまでもくよくよしていないで一歩踏み出して大人になれ」と言っているのだろう。それを深読みしていろいろと語ることはできるかもしれないが、何を乗り越えてどう成長するかは人それぞれだ。巨匠、宮崎駿も歳を取ったなぁと感じた。

2023年7月5日水曜日

2023年4~6月期アニメ振り返り

 最後まで観たのは以下の18本、これぐらいだったらそれほど無理した感じは無い。どれも原作知らずに観ているので、新しい発見と驚きがある。昨今の傾向で、きちんと完結せずに終わってしまったり間をおいて次クールへの継続されたりする。きちんと連続12話とか24話で心残りなくスッキリ終結させてほしいものだ。


◎僕の心のヤバイやつ
この歳になってラブコメでこんなにドキドキするとは思わなかった。演出も映像効果もドラマチックだった。また、主題歌の「斜陽」(ヨルシカ)が、数年前、ボカロランキングを席巻していたn-bunaの楽曲そのもので実に心地よかった。

◎【推しの子】
この作品も1クールだったのかと、昨今のアニメ業界の世知辛さを感じた。事前の評判からすると「SPY×FAMILY」並みの期待度と気合だったと思われるのだが、11話のエンディング後に「2期制作決定」と誇らしげに差し込まれるのを素直に喜べなかった。サスペンスとしてストーリーに引き込まれたし、作画は安定の動画工房。登場人物の独白が多いのは原作のテイストなんだろうな。緩急があって楽しめた。2期にも期待大。

◎スキップとローファー
最初、絵柄が雑な気がして観るのをためらっていたが、評判に後押しされて観てみたらなかなかほっこりする作品だった。これが「青春」ってやつだなぁ。みんなが悩みや葛藤を抱えながら、もがきながら成長していく。大人はは押し付けるんではなく支えてやらなければ。

◎天国大魔境
二つの世界(時系列)がどのように絡んでくるのか、ワクワクしながら観ていたが、それがようやく見えてきたところで終わってしまった。この二つの世界が収束する所まで見せてもらいたい。続編(二期)を切望。

◎Dr.STONE NEW WORLD(第3期)
1期ほどの衝撃は無いものの、科学の知識でサバイバルと冒険をしていくスタイルはこの作品ならではの魅力だ。分割2クールで今期の問題の解決の糸口が見えたところでアオズケになってしまった。待とう。

◎山田くんとLv999の恋をする
現代のおとぎ話ラブコメ。二人を応援したくなってしまう。ゲームで結びつく新しい人間関係が自然に描かれていて今どきの若者の話だなぁと、感心した。

◎神無き世界のカミサマ活動
何だかよくわからんが、凄まじいパワーを感じるアニメだった。アニメとCGとドット絵が上手く馴染まないまま強引にストーリーを引っ張って行っている。テーマも深いような浅いような、とにかく目が離せない作品だった。あと、OP主題歌が萌えた。AI合成歌唱かと思うほどあざとい歌声だった。

○贄姫と獣の王
事前の評判とか何もないまま、見てみたら飽きずに続けて見られた作品。物語の大筋はありきたりではあるが、キャラクターがそれぞれ立っていて安心して楽しめた。

○機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2
ガンダムはやっぱりSF皮を被った政治アニメなんだなぁ。人間関係と組織の利害が複雑に絡んでいて正直よくわからないまま見ていた部分もあった。ただ、最後はきれいに終結してほっとした。もっとシンプルで楽しめるロボットSFの方が個人的には好き。

○君は放課後インソムニア
純愛×青春、トラウマを抱えて不眠症(インソムニア)になった二人が出会い、前を向いて歩きだす話。イイハナシダナー…

○この素晴らしい世界に爆焔を!
「このすば」の前日譚として、めぐみんとゆんゆんの二人の関係を中心に、ドタバタを楽しむことができた。作画がちょっと残念なところがあるのは、「このすば」シリーズだからということで許容。

○トニカクカワイイ 第2期
新婚ラブコメアニメ。とにかくニヤニヤしながら見ていればよい。物語の根幹にかかわる司ちゃんの正体について、思わせぶりにチラ見させながらばらさない辺りが構成の上手い所。

○魔法使いの嫁 SEASON2
これも分割2クールなのか、続きが放送される頃には全クールの内容を忘れていそう。

○江戸前エルフ
転生と日常系ほのぼのコメディの融合で、独特の世界観が描かれていた。ほのぼの癒し系の作品。

○カワイスギクライシス
ひたすらペットが可愛いというのをドタバタコメディーにした作品。ペットの飼い主からすれば、あるあるの連続だが、我が家に猫がいなかったらきっと見向きもしなかっただろう。

○女神のカフェテラス
ハーレム設定が鼻につく作品だったが、何となく目の保養に。これって結局ギャルゲーのPR動画だったというのが結論。

○デッドマウント・デスプレイ
これも分割2クールだ。特に何が良いというわけではないが、何となく見続けてしまった。続きをぜひ見たいというほどでもない。

○青のオーケストラ
これも2クールかな。NHKらしい、真面目な作品。コスト削減のためか、演奏シーンがCGになるのが何だか残念。


2023年4月8日土曜日

2023年1月~3月期アニメ振り返り

 巷では不作だと言われていた今期、確かに話題作はあまりなかったが、秀作、良作はちゃんと揃っていた。書き上げてみて、随分たくさんの作品を視聴していたことに気付いた。そういえば週末はあまり暇がなかったなぁ。春になったことだし、もう少し精選してアニメ視聴以外の活動も充実させていきたいと思う。

もういっぽん!

◎もういっぽん!
 爽やか青春柔道女子アニメ。スポーツアニメってあまり興味をそそらなくて、スラムダンクもブルーロックも見ていないのだが、この作品はいつも次回が楽しみだった。作画は丁寧で動きも迫力があり、登場人物の心理描写も心を通わせる姿も、ライバルの葛藤も全てが物語を盛り上げていた。

◎大雪海のカイナ
 愛と勇気と冒険と!ワクワクが止まらない作品だった。まだまだ明かされていない世界観が気になって仕方がない。最初はやや気になっていたPolygpnPicturesのCGが次第に作品に馴染んで特に後半の艦隊や建設者は良い迫力を伝えていた。10月に公開されるという劇場版が楽しみだ。ちなみに作品中で使われている独特のフォントが気になって調べてみたら製品として販売されていた。その名も「東亜重工製フォント『東亜重工』」。ただ、これ2万2千円もするんだわ。

シュガーアップル・フェアリーテイル

◎シュガーアップル・フェアリーテイル
 絵が奇麗、ストーリーに起伏があって飽きない。ファンタジーってこういうのだよね。今後の展開が楽しみな第2クールが夏アニメ枠で放送されるそうなので、期待して待ちたい。

◎転生王女と天才令嬢の魔法革命
 「転生」ものが氾濫する中で、「転生」をチートなスキルに繋げなかった秀作だと思う。作画は極上、ストーリー展開も飽きさせなかった。終盤詰め込み過ぎたのと、最終回が「百合」過ぎたのがちょっと残念だった。

◎お兄ちゃんはおしまい!
 前半は上質な性教育アニメかと思っていたが、後半はキャッキャウフフの日常系アニメになっていた。作画が異常に上質で、このアニメスタジオのレベルの高さが十分に堪能できた。終わり方があっさりしすぎていて、ま、それが日常系というものなのだろうけど、本当にそれでよかったのか、というのもちょっと引っかかるところだった。

◎REVENGER
 必殺仕事人(仕置人)のコンセプトを基に幕末の長崎を舞台とした作品。脚本がニトロプラスということで期待に違わぬ深くしっかりと構成の考えられた作品だった。Youtubeのアニメ解説チャンネルでの考察や解説で時代背景や世界観などがさらに楽しめた。丁寧に作られた作品は深掘りができて良い。

◎異世界おじさん
 延期に次ぐ延期で、やっと終わって安心したというのと、心から楽しめる作品に出会えたという喜びがある。正直イメージボードのおじさんビジュアルに最初は引き気味だったのだが、毛嫌いせずに観てよかった。

○便利屋斎藤さん、異世界に行く
 現実世界で不遇だった主人公が、異世界で活躍するという最近よく見かける異世界転生もの。結局、ロボット掃除機は回収できないままなのだね。

○お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
 現代のお伽噺。ニヤニヤしながら観てられる今期の癒し枠。

○解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ
 自分は正当に評価されていない、自分には自分自身もまだ気づいていないスゴイ能力があって、それが生かせる環境にあればみんなに注目されて、慕われて幸せな人生を送ることができるんだ。…なんてことを思っていた時期が私にもありました。

○氷属性男子とクールな同僚女子
 ほのぼのオフィスラブコメディー、石川由衣のクールボイスに癒された。作画はずいぶん線が省略されていてアニメ仕様。エンディングとかCMで見られる原作イラストが高品質すぎて、アニメちょっと残念と感じてしまった。

○とんでもスキルで異世界放浪メシ
 固有スキルが「ネットスーパー」、従魔が最強のフェンリルという、安心して楽しめる異世界転生コメディー。これは独身サラリーマンにスーパーで買い物して自炊をさせようというイオングループのステマだな。気楽に見られて楽しいほのぼのアニメだ。

○異世界のんびり農家
 最初はチート主人公のハーレムアニメのノリだったが、次第に街づくり、外交などシミュレーションゲームの要素が加わり、最後は幸せな生活が描かれるほのぼアニメだった。

○NieR:Automata Ver1.1a
 巷ではかなり評価が高いようだが、それほどワクワクしない。というのも、Youtubeで「映画感覚で観るNieR:Automata」という7時間にも及ぶ動画を観てしまっているため、ゲームの流れを知ってしまっており、手書き2Dの作画より3DCGの緻密な描写の方が馴染んでしまっているというのがある。

○UniteUp!
 男性アイドル物は毛嫌いしていて観たことが無かったが、最近のCloverWorks作品の完成度の高さに期待して視聴してみた。意外といけるぞ、というのが感想。登場人物の描き方も自然だし作画は良く動きも良い。ステージ上のパフォーマンスは3DCGで、まだCG臭さは目に付くが、きちんと楽器を演奏している指元までCGで動かそうとチャレンジしているところは評価したい。ただ、メディアミックスを意識して抜擢した新人の声の演技がちょっと残念。

○最強陰陽師の異世界転生記
 オレサマ最強異世界転生バトルファンタジー。オレサマが最強である処の拠り所を、超越神からのプレゼントとするありがちな設定ではなく、陰陽師の秘術としているところがオリジナリティ。Angelaのオープニング曲が燃える。でも、殺した相手を生き返らせて、無かったことにするのはどうにも納得がいかん。

○スパイ教室
 美少女スパイミステリーコメディーとタグ付けすればよいのかな。回数を重ねるにつれて、登場人物の行動の裏にあるトリックが予想できようになってきて、その答え合わせが楽しめた。

○老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます
 異世界転生でトンデモ商売を始めるお仕事コメディかと思っていたら、何をどう間違えたのか戦争まで始めてしまった。全てが主人公の思惑通りに進んでしまって、安心と言えば安心ではあるが、ご都合主義で共感できないというのも正直な感想。

△冰剣の魔術師が世界を統べる
 ギャグなのか、シリアスなのか、作画の乱れも気になるものの、何だかんだで飽きずに見続けることができた。2期に繋げる気満々の引きだったが、そんなに期待はしていない。

△人間不信の冒険者たちが世界を救うようです
 作画のクオリティが低い。放送していた曜日にあまり観るべき作品が無かったので何となく見てしまったが、胸糞悪くならずに見終えられたのが救いかな。

△アルスの巨獣

 テンポが良かったので何となく最後まで見てしまったが、戦いが続くだけで謎がほとんど解明されないままだった。俺たちの戦いはこれからだ。


2023年1月2日月曜日

2022年10月~12月期アニメ振り返り

 この期は良作が多く、次回を期待しながら一週間待つのが楽しみだった。書き並べてみると、ずいぶんたくさんの作品を見てたんだなぁとあらためて思う。

◎ヤマノススメ Next Summit
 富士山登山を果たせなかった主人公が学校生活を通じて友達に支えられながら成長し、リベンジを果たす物語。作画が良く、山は人を成長させてくれるというのを感じさせられる作品だった。

◎ぼっち・ざ・ろっく!
 今期のダークホース。主人公ぼっちのコミュ障ぶりが尋常ではなく、コミュ力低い私にはグサグサとくる描写がたくさんあった。けれども、努力は人を裏切らないというのがムネアツだった。

◎アキバ冥途戦争
 「萌えと暴力について」というコンセプト、昭和の任侠モノをこんな展開にできるとは夢にも思わなかった。Cygames×P.A.Worksの企画力と実行力にただただ畏れ入った。毎回あっけにとられながら観ていた。

◎Do It Yourself!!

 ものづくり系ほのぼのアニメ。主人公の幼馴染のプリンちゃんのツンデレぶりがいじらしく、オープニング映像で一緒に仲良くしている描写にいつ追いつくのかなぁと期待しながら毎回観ていた。

◎SPY×FAMILY
 第1クールから少し間が開いての第2クール。完成度の高さは約束されていて、期待感が高すぎた感はある。中盤が短編の寄せ集めでスケールが小さくなってしまった感が否めない。いや、でも十分面白かった。

◎後宮の烏
 古代中国の宮廷がモチーフにされていて、どんな話になるのか全く読めなかった。中国時代劇だったら切ってしまうところだったが、幽鬼をめぐるミステリー仕立てになっていて最後まで見続けることができた。

◎転生したら剣でした
 フランの可愛さと剣の親馬鹿具合が微笑ましくて思わず「ガンバレ!」と声をかけてしまいそうになる作品だった。これから更にフランが成長していく姿を見てみたい。

〇虫かぶり姫
 本好きのお姫様が王子様に気に入られて、王宮の中のいざこざを乗り越えて王子様への思いを強くしていくという、良くも悪くもベタな少女漫画展開。ドロドロしたところが無くてスッキリと楽しめた。

〇チェーンソーマン
 地上波・BSで見ることができなかったのでAmazon Primeでの視聴となった。スプラッターで、感受性の若年者には刺激が強すぎるし、フィクションを架空のものとして消化できない年寄りには拒否感が出る、かなり攻めた内容と映像だった。私はもう、後者に近付いていると感じている。

〇新米錬金術師の店舗経営

 娘が頑張って仕事をしているのを、少し心配しながら見守っている父親の視点で楽しめる作品だった。魔法の世界でお金の問題を前向きに捉えて、経営戦略をストーリーの軸に持ってきた良作。

〇勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う

 ロールプレイングゲームとかほとんどやったことが無いので「ビーストテイマー」という職業?はこの作品で初めて知った。主人公が純粋な人物でストーリーが順調に進んではるが、見方によれば謎の能力でハーレムを拡大していく、けしからん男の話だった。

〇惑星のさみだれ
 結局最後まで見てしまった。物語のテンポは悪いし、作画も冴えず、動きも悪い。けれども、見てて辛かったりついていけないと思うようなところが無かったから何となく見てしまったのかなぁ。

〇シャインポスト
 途中切れになっていた、最後の3話分が、ずいぶん遅れて放送されて、一応最終回を迎えた。ストーリーの進行に若干強引なところがあってすんなり受け入れられない部分も残ったが、ま、うまく完結してくれた。


◆執筆時点で未終了の作品◆

〇異世界おじさん
 新型コロナの影響だとかで、結局また中断している。そんなに大きなテーマを扱っているわけでも無く、謎解きが気になるわけでも無いが、とても楽しめる作品なので、気長に待つことにしよう。

〇機動戦士ガンダム水星の魔女
 1クールの最終回がまだ放送されていないが、あと1話で完結するような話でもなさそうだ。「ガンダム」というワードはある意味いろんな呪いが込められているのでその中で、道を踏み外さず、学園ロボットバトルアニメにした手腕は評価したい。

〇アークナイツ 黎明前奏
 ゲームの内容をアニメに落とし込んだことが丸わかりの作品で、ゲームをしている人なら楽しめそうな気がする。まだ途中だよね。