2026年6月30日火曜日

2026年4~6月アニメ振り返り

 今回は各曜日それぞに注目作品が分散していて、結果的に全話視聴していたのは12作品といつもより少なかったものの、無理なく観られてちょうど良い本数だったと思う。ただ、気になりながら視聴を逃してしまった作品も少なからずあるので、それはこれからまとめて視聴することになるかもしれない。

 前クールの「勇者刑に処す」で注目したStudioKAIが「スノウボールアース」と「氷の城壁」という全くテイストの異なる2作品を投入してきて、どちらも安心して楽しめる作品に仕上がっていた。他にも作画やストーリー演出のすぐれた作品が多く、満足度は高かった。



◎春夏秋冬代行者春の舞
 ヴァイオレットエバーガーデンと同じ作者によるという、世界観の構築が素晴らしい作品。季節の代行者とその従者の絆の物語で、緻密に組み立てられたストーリーが息を切らさずクライマックスに向けて盛り上がって行く。作画やアクション、演出も美しい。主題歌作曲がOrange Star という、かつてニコニコ動画で活躍していたボカロPなのも懐かしく喜ばしい。


◎とんがり帽子のアトリエ
 魔法を「不思議な訳のわからないもの」ではなく、「仕組みを理解すればだれでも使える技術」と捉えて、それが物理法則として存在する世界の物語を組み立てている。作画はイラスト集を見ているように緻密で繊細、それに躍動感のあるモーションが付く、非常に高品質な作品だ。物語にも惹き込まれる。早く続きが見たい。

〇杖と剣のウィストリア シーズン2
 相変わらずアクションが派手で見応えがある。ウィルがいつまで経っても魔法学院では劣等生で、異端でありながらそれを剣の素質と意地と根性で乗り越えていく熱い物語だ。エルフィーが手の届かない天上世界のお姫様だったのが、手の届くところまで来てしまった。まだまだ苦難と戦いは続く。

○Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第3クール
 ラストに大バトルが始まるかと思ったらやけにあっけなく終わってしまった。結局この物語は、石化の謎を解くことではなく、0から知恵と工夫で科学技術を元に文明を築き上げていくというプロセスが面白いのだった。いろいろとツッコミどころはあるものの、エンターテインメントとして楽しめる構成になっていた。原作の発想に最大の賞賛を送りたい。

〇あかね噺
 今どきの女子高生が父親のあだ討ちのため、落語の世界に邁進していく、成長物語。1クールで一区切り綺麗にまとめてくれた。半年後にオンエアされる第2期も楽しみだ。ただ、個人的には桑田佳祐による主題歌は話題性はあるものの、あまり好きにはなれなかった。

○氷の城壁
 前クールの日5でやっていた「正反対な君と僕」と同じ原作者の作品のようで、登場人物は違うものの登場人物の考え方やキャラクターのデフォルメのしかたなどが同じだ。それぞれの悩みを抱えながらも青春っていいなぁ、という作品だ。ああ、甘酸っぱい。

○上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花
 ほのぼの日常系アニメかと思えば、心理描写の重い百合アニメだった。第1話を見たときにはキャラクターが「ヤマノススメ」?と思ってしまった。その後、毎回作画テイストが大きく変わるものの、作画品質や演出のクオリティは高い、これはこのアニメスタジオの実験作なのではと思わせるような作品に仕上がっていた。実写でも十分に仕上げられそうな内容だからこそ、アニメならではの試みを取り入れてくれるのは良いことだと思う。

○スノウボールアース
 現在のアニメのトレンドである「コミュ障の主人公が隠れた才能を発揮してヒーローになる」話を、怪獣・ロボットバトルと地球の全球氷結とミックスした話。CGアニメなのか、CG手書きハイブリッドなのか、若干人物の表情や動きに作り物らしさは感じるものの、安定したクオリティで仕上げている。まだ1エピソードが終わっただけで、今後の展開が楽しみだ。

○淡島百景
 最初に入学してきた女の子が主人公だとばかり思っていたが、そうではなく、ストーリーテラーだった。舞台となっている「淡島歌劇学校」に亡霊のように塗りこめられ、誰もがあえて触れようとしなかった、歴史にかき消されようとしていた事件を掘り起こしていく話だった。監督は浅香守生、「カードキャプターさくら」の人だ。年齢を重ねて、いぶし銀のような深い演出が見事だ。

○異世界のんびり農家2
 のんびりほっこり枠、いろんなことが順調に進んで行く幸せ物語。私もさっさと仕事をリタイヤして菜園の世話をしながらのんびりと過ごしたいなぁと思うのだった。

○悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。Season2
 第1クールの再放送を冬クールに観ていたので、その続きで一続きの話として観ることができた。悪役令嬢というか、極悪王女ものなのだが、「私の知っている筋書きと違う」という部分の謎解きがあまり明確にならず、単なる王国経営物語になってしまっているような気がする。それはそれで面白いと思うのだが、フリージア王国の超能力がご都合主義の取って付けたような設定で物語の深みが欠けているように感じる。

○涼宮ハルヒの憂鬱(再放送)
 いにしえの名作の再放送なのだが、あらためて見ると最近のアニメには無い、面白さがある。絵柄が若干古い気もするが、原作の良さに手書きの力強さと声優の演技が光る。これぞセカイ系の傑作と言ってよいだろう。結局ワンクール丸々観てしまった。


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